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嘲笑 ページ23

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「なんでこっち居るんですか、禪院先輩」






さんざめく蝉時雨の中、それを断ち切るように聞こえた伏黒くんの声に私はハッとし、現れた人影の方へと目を向けた。


……禪院。聞き馴染みのある言葉と共に視界へと飛び込んできたのは、彼女によく似た面影を持つ女と、体躯の大きないかつい男。






「あ、やっぱり?雰囲気近いわよね。姉妹?」


「……双子のな」






伏黒くんの言った双子という言葉に、私も野薔薇ちゃんも納得する。


ただどことなく真希ちゃんよりも女性的な雰囲気を強く感じるからなのか、私は彼女に対して妙な違和感のようなものを覚えた。






「イヤだなぁ、伏黒くん。それじゃあ真希と区別がつかないわ。……真衣って呼んで?」


「コイツらが乙骨と3年の代打ね」






絡み付くような高い声と、芯のある野太い声がその場に響く。


私はこの人達に初めて会ったからよく知らないが、何となく関わらない方が良いと直感した。


どことなく漂う陰湿な空気が、私をそう思わせているのだろうか。






「あなた達が心配で学長に着いてきちゃった。同級生が死んだんでしょう?……辛かった?それとも、そうでもなかった?」


「……何が言いたいんですか」






ピクリと、頬が動くのが分かった。


同級生……それはきっと、悠仁のことを言っているのだろう。

あいつが死んだことになっている事実を知りながら「そうでもなかった」なんて、どうかしている。

こちらを煽ろうとして言っていることが明白だからこそ、より腹立たしかった。





「良いのよ、言いずらいことってあるわよね。代わりに言ってあげる。器なんて聞こえは良いけど、要は半分呪いの化け物でしょう?……そんな汚らわしい人外が、隣で不躾に呪術師を名乗って、虫唾が走っていたのよね」






__________死んで清々したんじゃない?







にんまりと緩んだ口元からこぼされた言葉に、プツンと何かが切れる音がした。


……タチが悪いのは、彼女は確実に私が誰であるかを分かってそれを言っているということ。






「あ、そうだ。あなたにとっては、同級生じゃなくて可愛い“弟”……だったわね」






こちらを嘲笑うようなその笑顔を、今すぐにでもぐちゃぐちゃに歪ませてやりたいと思った。







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さくら(プロフ) - 今日一気読みしましたぁ✨続き気になるぅ〜😭もう作者様のファンになりました私!!話好きすぎる…🥺いつでもまってます!! (8月15日 0時) (レス) id: b75e9c1e96 (このIDを非表示/違反報告)
おむすび(プロフ) - 本当にこの話大好きです!更新待ってます! (8月11日 23時) (レス) @page33 id: 5b99419290 (このIDを非表示/違反報告)
Nyamyu(プロフ) - 更新もっとほちぃっす… (7月27日 5時) (レス) id: 6b9d2f667c (このIDを非表示/違反報告)
D - めっちゃ読みやすいです。小説の書き方、スッゴイ好きです!つい夜更かししてしまうほど全て読んでしまいました。更新、お待ちしています。無理なさらない程度で! (2023年4月9日 11時) (レス) id: e1459171f3 (このIDを非表示/違反報告)
いか焼き - 忙しい中でもこんなに更新してくださっている…!(泣)ありがとうございます!!人気の作品って突然更新停止してる奴が多いのでめっちゃ嬉しいです…!無理しない程度で更新してください!全然こっちは待つので!!お身体にはお気をつけて下さい!!!!! (2022年7月4日 3時) (レス) @page21 id: 5bb1efd8a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年2月27日 13時

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