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慣れ ページ7

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あれから三時間ほど、私は二年生の皆に混じり一般の学校となんら変わらない座学の授業を受けた。


とりあえず席はパンダ……くんの隣を指定され、教科書などは全て彼に見させてもらった。

確かにパンダはパンダだけれど、可愛いことに加えて心も優しいということが分かりとにかく私は一安心だ。


座学が終わってからは体術の授業に移るということで、私達は現在全員揃ってこれまた広いグラウンドに集まっている。






「……おかか?」






とりあえず高校で使っていた可愛さの欠けらも無い臙脂色のジャージに着替えたのだが、私は一体何をすれば良いのだろう。


そんなことを考えていると、不意に聞き慣れない声が私の方へと向けられた。


しゃけに引き続き今度は「おかか」。眠たげな表情の青年は、首をかしげてこちらを覗き込んでくる。






『えっと……狗巻くん、だよね』


「しゃけしゃけ!」






……あ、またしゃけって言った。

彼が何を意図してこの言葉を発しているのかは分からないけれど、理由があるのだということはなんとなく察した。


加えて彼のきらきらとした表情からは、少なくとも喜んでくれているということが読み取れる。






「おお棘、知らないうちに転校生と仲良くなったのか」


「しゃけ!」






パンダくんはこちらの様子に気がついたのか、笑いながらのしのしと近付いてくる。


狗巻くんはパンダくんの言葉を否定していないようだが、果たしてこれは仲良くなれたと言って良いのだろうか。

まだ一言二言しか会話交わしてないし……でも本人は喜んでいるからあまり深くは考えない方が良いのかもしれない。






「棘の術式は少し特殊でな……普段はおにぎりの具しか喋れないが、慣れればなんとなく理解できるようになる」


「こんぶ〜」


「……まあ、おいおいだな」






パンダくんのずっしりとした手が、ポンッと軽く私の背中を叩いた。


明らかに人の手ではないはずなのに、その柔らかさからかなぜかとても安心させられたような気がする。






「おいオマエら!うだうだしてねーでこっち来い、始めんぞ」






それからしばらくして、少し離れたところに居た真希ちゃんが私達に向けて声をかけた。







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いか焼き - さ い こ お です!この話マジですこ… (2022年7月4日 2時) (レス) @page50 id: 5bb1efd8a4 (このIDを非表示/違反報告)
すみれちゃん - 続編決定…!ありがとうございます泣 (2022年2月27日 1時) (レス) @page50 id: 1871179020 (このIDを非表示/違反報告)
AG2(プロフ) - タイトルに目を惹かれ読んでみたらめちゃくちゃ面白かったです……!今後どうなるかとても楽しみ……!更新頑張ってください!! (2022年2月8日 7時) (レス) id: 382d4af167 (このIDを非表示/違反報告)
ハリネコ - 更新してくださる事が嬉しいですっ!これからも、作者さんのペースで頑張って下さい! (2022年2月3日 23時) (レス) @page27 id: 690aee62a7 (このIDを非表示/違反報告)
mithukoaaa0306(プロフ) - 面白すぎて一気に読んでしまいました! (2022年1月30日 2時) (レス) @page8 id: 96b8b42efc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年1月29日 15時

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