転入生挨拶 ページ6
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「左から、禪院真希、狗巻棘、そしてパンダ。今日から君のクラスメイトになる二年生達だ。さ、Aも挨拶して」
……午前8時過ぎ。職員室で朝からカステラを頬張っていた五条先生と合流し、連れてこられたのは私が編入することになった二年生の教室。
いきなり教壇の上に立たされ、私はムズムズする心の内を抑えながら先生に促されるがままゆっくりと口を開いた。
『虎杖A、です……よろしく』
目の前に立つ三人の生徒の顔を見渡しながら、私は額に垂れてきた冷や汗を拭う。
眼鏡をかけた仏頂面の女の子は黙ってこちらをじっと見据えているし、口元を制服の襟で隠した色素の薄い髪色の男の子は眠そうな目をしている。
何よりも、私が一番気になったのは「パンダ」だ。
先生からそれ以上の説明もないし、容姿も極めて普通のパンダ……なんなら結構可愛い。
昨日の時点で覚悟はしていたけれど、呪術師って揃いも揃ってこんなに癖が強いものなのか。
「これが噂の宿儺の呪力取り込んだってヤツか。なんか思ってたよりなよっちぃな」
「あんまり絡むなよ真希。スマンなあ転校生、真希はたまにこういうところあるけど根は良いやつだから、気にしないでやってくれ」
「しゃけしゃけ」
『え……あ、はい』
……だめだ、完全に場の空気が読めない。
なんか普通にパンダ喋ってるし、最後あの男の子しゃけって言わなかったか。
いや何故に？その流れでなんでしゃけを連呼しようと思ったんだよ。
お手上げ状態だった私は、隣で突っ立っていた五条先生に視線を送るがあっという間に逸らされた。
こんなの絶対確信犯じゃないか……やっぱりこの人に対しては信頼関係もクソも無いな。
「てことで、皆仲良くしてあげてね！」
そんな無責任な先生の弾けるような笑顔を、私はこの後心底恨んだ。
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いか焼き - さ い こ お です！この話マジですこ… (2022年7月4日 2時) (
レス) @page50 id: 5bb1efd8a4 (このIDを非表示/違反報告)
すみれちゃん - 続編決定…!ありがとうございます泣 (2022年2月27日 1時) (レス) @page50 id: 1871179020 (このIDを非表示/違反報告)
AG2(プロフ) - タイトルに目を惹かれ読んでみたらめちゃくちゃ面白かったです……！今後どうなるかとても楽しみ……！更新頑張ってください！！ (2022年2月8日 7時) (レス) id: 382d4af167 (このIDを非表示/違反報告)
ハリネコ - 更新してくださる事が嬉しいですっ！これからも、作者さんのペースで頑張って下さい！ (2022年2月3日 23時) (レス) @page27 id: 690aee62a7 (このIDを非表示/違反報告)
mithukoaaa0306(プロフ) - 面白すぎて一気に読んでしまいました！ (2022年1月30日 2時) (レス) @page8 id: 96b8b42efc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀛 | 作成日時：2022年1月29日 15時
