完璧少女の正体は・・・【時透無一郎】 (ページ10)

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漆ページ10

少しずつ、思い出して来てる。

“大切だった人って、誰だったか覚えてる？”

そう聞こうとした。

でも、

冬「姉さん、それと時透さん！飲み物取って来た！」

陽葵に遮られてしまった。

僕は、“今聞こうとしてたのに”という不満を訴える視線を陽葵に送る。

陽葵は、僕に“すみません”という視線とともに“姉さんは渡さねェぞ塵が”という視線を送る。

僕は“柱にその態度は無いと思う”視線を送る。

陽葵は“ここでは柱も糞もねェ”“お前はただの餓鬼だ”という視線を送る。

なんだこの会話。

意味わからない。

ていうか陽葵が不死川さんと化してる。

なんでこんなシーン入れたんだよ作者。

朧で刻んでやろうかな。

作者「刻んでほしい。」

本編出てこないでほしいかな。うん。

あとドMキモい。玉壺くらいキショい。

・・・作者なんかどうでもいいや。

『ねえ無一郎くん。さっき作者っていう雑魚が出たよね？』

時「気にしないで、そんな雑魚すぐに“朧”で刻んでやるから。」

冬「今さらだけど朧ってどういう意味だろね。」

『朧。霞んでぼんやりしている様子。また、はっきりしない様子。』

・・・は？

ナニソレ。

なんでそんなすんなり答えたの？

ていうかなんでそんなすんなり答えられるの？

は？

え？

ん？

冬「姉さんは“人間百科事典”だから。」

あっ(察し)

そういうこと。

要するに、知識量が半端ないってことか。

時「うん。察した。」

『無一郎くん、、、』

時「何？」

『朧で切り刻むって？広辞苑に載ってなかった。』

時「(広辞苑かよ・・・)要するに切り刻むっていう意味だよ。」

広辞苑か。

優等生かよ。

『すごいね、そんなことまで知ってるの。私ももっと勉強しなきゃな。』

前言撤回、

優等生だった。

ていうか人間百科事典の時点で優等生なの確定だった。

僕は久しぶりに会えた恋人が人間百科事典だったことに絶句していた。

　