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『私、高等部2年蔓薔薇組の転校生、冬姫A。あなた・・・中等部?』


時「中等部2年の・・・時透無一郎。」


変なの。


恋人に自己紹介するなんて


でも、Aが生きているということがただ嬉しかった。


もう一度会えた。


でも、誰よりも好きだった子に名前を忘れられていると言うのが何よりも悲しかった。


『時透無一郎・・・なんか聞いたことがある名前だなぁ。なんだっけ?』


まさか・・・思い出した?


期待に胸が膨らむ。


時「思い出したの?」


『あっ、思い出した!』


時「本当!?」


『今朝テレビに出てた人!確か、将棋の・・・』


・・・なんだ、そういうことか。


期待はあっけなく潰された。


そして、俺は思う。


Aに絶対思い出させる。


俺の手で。


そして謝る。全てを。


守れなかったこと、死なせてしまったこと。


思い出させて、全てを謝りたい。


時「A・・・絶対に思い出させてみせるから。」


Aに聞こえないほど小さな声で呟いた。


『・・・ん?』


Aは一瞬目を泳がせた。


そして、こめかみの辺りを手で押さえる。


Aが、一瞬よろめいた。


それを、あわてて抱き止める。


前世と同じように、年上とは思えないほど華奢で小さかった。


それとすごく軽い。


ちゃんと食べてんの、この人。


『君・・・どこかで会った?』


時「・・・えっ?」


『なんかね、分からないんだけど、なんとなく懐かしいの。分からないんだけど。』


1/100000000くらいは覚えてるみたい。


いや、1/100000000は覚えてるうちに入らないか。


でも。


このままいったらきっと思い出せる。


鬼殺隊の、全てを。


柱のこと、お館様のこと、炭治郎のこと。


鬼のこと、呼吸のこと、育手のこと。


僕、時透無一郎のこと。


そして、命をかけて鬼に立ち向かったあの日々をも。


時「そう、なんだ。」


『あ、会ったことなんてないよね!ごめん、変なこと言って。』


そんなことないよ。


少なくとも僕は覚えてる。


Aは戸惑ったように言った。


時「本当に、そうかな?」


『えっ?』


時「ふふ、何でもない。」


すると、奥からAを呼ぶ声が聞こえて来た。


高等部2年蔓薔薇組担任、伊黒先生。


そう、みなさんお分かりのように、蛇柱、伊黒小芭内。


伊「おい冬姫。さっさと教室行くぞ。」


『無一郎くん、またね!』


Aはそう言い、走っていった。

参→←壱


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作者名:四つ葉見つけた | 作成日時:2020年5月11日 22時

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