松野家三男やってます。9

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【競馬での正しいマナー】





『｢｢｢｢｢｢マナーを守ろう！｣｣｣｣｣｣』



JRAのモニターにはつなぎ姿の七つ子の姿が映り込んだ。



『今から競馬でのマナーについて、
僕と一松が簡単に説明するからね！』



｢テメェら聞いてねぇとぶっ殺すからな｣



『はい、物騒なこと言わないでね〜』



どうやらハイ松と一松が競馬についてのマナーの説明をしてくれるようだが、
開始早々に脅しをする一松にハイ松は軽く注意しながら、
早速競馬でのダメなマナーを映した。



｢うーん、悪くないねー。仕上がってるねー。
アイツは…あの肉の付き方は後半差すよぉ？うん！｣



｢分かりもしねぇ癖に講釈垂れんのは禁止だよ｣



『シンプルにウザいから気を付けようねー』



猫の肉球の指示棒と×マークの札を上げながら注意をする一松とハイ松。
ただの個人の感想とは思うのだが果たしてどうなのだろうか。


場面は変わり、競馬で8番の馬が一着でゴールした。



｢あー！やっぱり8番がきたかー！
8番だと思ってたんだよなぁ、僕！
分かってたんだよ？8だって！｣



｢だったら買っとけよパターンのクソな言い訳も禁止だよ｣



『だけどこういう人はよく見掛けるよねー』



結構あるあるな言い訳だが、一松は辛辣に言い、
ハイ松も腕を組んでうんうんと頷いていた。



場面は変わり、モニターには払戻金について表示されていた。



｢おぉ！見ろ！あの払戻金を！もしも100円買っておけば300万だぞ！｣



｢300万か〜！あったら何に使う？｣



｢うーん、そうだなぁ…｣



｢その会話全く意味ねぇから禁止だよ｣



『普通に時間の無駄だからね？』



どうやらカラ松とトド松の当たっていたらの会話もしてはダメみたいだ。
なんという厳しさのルールなのだろうか。



｢あ"ーーっ！負けたー！あ"ーーーーっ！あ"ーーっ！！！｣



｢甲子園じゃないから土持って帰るのは禁止だよ｣



『…というか十四松、何してるの…？』



競馬の予想が外れて馬券をばらまいて大泣きしながら
土を集めて持って帰ろうとする十四松に一松はダメ出しをし、
十四松の奇行にハイ松は少々引き気味で見ていた。



｢あいっ！あいっ！あいっ！あいっ！｣



｢だから甲子園じゃないからチアは禁止だよ｣



『皆！これやるなら甲子園行こうね！！』



まさかのチアガールの女装をしながら馬を応援する一松と、
競馬ではなく甲子園に行けと進めるハイ松。

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