松野家三男やってます。9

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*



｢い、イヤミまで…｣



『しかもあの中で一番残酷な死に方…』



｢やっぱり俺達なんかに優勝は…｣



メンバーが七つ子しかおらず、圧倒的人数不足と
それと共に次々に仲間が死んでいくのを見て
諦めたように肩を落とす七つ子。



｢いや！まだだよ！｣



『｢｢｢｢｢っ？｣｣｣｣｣』



トド松の言葉に六人は彼を見た。



｢まだチャンスはある！信じて！｣



トド松の言葉はすぐに叶うものとなる。



｢ホエ…｣



｢ダヨーン！｣



松野家のチームに不在だったデカパンとダヨーンが
見事なパワーアップをして試合会場に向かっているのだから。



｢でも…僕たちもう…！｣



｢そんな簡単に諦めんなよ！センバツだよ！？決勝だよ！？
こんなの想定内でしょ！ほらっ！｣



｢？｣



諦めかける十四松にトド松が声をかけて、バットをおそ松に渡す。
当のおそ松は瞬きをしながらトド松を見た。



｢おそ松兄さん…ホントはこんなこと言いたくないけど…。




ここは長男として犠牲になって！！｣



｢はあ！？｣



｢長男だし！｣



｢え！？｣



｢いやマジで！｣



｢おまっ！｣



｢いやいやいやマジマジマジホントに！
これホントに。こういうときの為の長男でしょ？｣



トド松のトンデモ発言におそ松は驚愕した。
一方的にトド松に押し付けられたおそ松は言い返そうとするが、
言い返されるものかとトド松が攻撃をしてきた。

すると、見ていた五人も…。



｢確かに！｣



｢一理あるか…｣



｢長男だもん｣



｢こういう時こそねー！｣



『ファイトだ長男！やれるよ長男！！』



カラ松、一松、チョロ松、十四松、ハイ松も
トド松の意見に賛同して圧をかけにきたのだ。
まさかの六対一という構図。



｢まっっじ最悪だなお前ら！やっぱり六人の敵！死ね！死ねーー！！！｣



おそ松は改めて七つ子は六人の仲間ではなく、
六人の敵ということを再認識した。



｢あっ！あれ見て！｣



『｢｢｢｢？あっ！あれは！｣｣｣｣』



｢？｣



チョロ松が何かを見付けて指を差して、
他の五人も何かを見付けて指を差すとおそ松が後ろを振り返る。
すると、一つの輝く星が見えた。



『｢｢｢｢｢｢もしかして遂に…！｣｣｣｣｣｣』



七つ子は一斉に嬉しそうな顔をする。

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