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「危ないよー!危ないよー!」
「おい!!ざけんなよ!」
「ん?」
「車もダメ!け・い・ば・!」
次にやって来たトド松が乗ってきたのは車だった。
しかもただの車ではなくスポーツカーのようだ。
先程から乗り物しか通っていない気がするのだが…。
「でも、フェローリだよ?跳ね馬だよ?」
「クソつまんないこと言わないで。帰って?」
「えー?もう…」
トド松は不満そうに車に乗りながら競馬場を去る。
「自分が一生乗れないからって僻んじゃってー!」
「お前も一生乗れないよ!どっから持ってきたの!」
どうやってフェローリなんか持ってきたのか全くの不明で、
チョロ松は頬に青筋を浮かばせながら帰っていくトド松を見ていると、
後ろから一松が通り過ぎていく。
「…え?」
しかし、チョロ松は見逃さなかった。
「だからおい!おいおい!おーい!!」
「ん?」
「十四まぁぁつ!!」
なんと、一松が乗ってきたのは馬でもなければ、
まさかの乗り物パターンでもなく、全裸の十四松だった。
「え?コイツ馬だけど」
「いや絶対十四松!」
「馬だって」
チョロ松がどんなに十四松だと指摘をしても、
一松は頑なに馬だと言い続けるだけだった。
このままじゃ埒が明かないので十四松本人に聞いてみることに。
「なあ、お前十四松だよな?」
一松は十四松を見る。
その間に小鳥のさえずる声が聞こえてきた。
「十四松だよ?」
「ほら十四松!」
「馬だって…」
「十四松だよな!?」
「うん、十四松」
「ほら十四松!!」
本人が十四松と言っており、後に引けないが、
往生際が悪いのか一松はまだ馬だと言っていた。
「…十四松ダメ?」
「十四松ダメ!いっちばんダメ!!」
「そっか…」
一松はトーンが下がった声でしょぼくれながら、
十四松を連れて競馬場から去っていく。
しかし、去ろうとしたが一度止まって一松はチョロ松を見た。
「ばーか」
「ばーか!」
「ふへへ…」 「あはは!!」
一松と十四松は仲良くチョロ松に悪口を言い、
そのまま帰っていったのだった。
勿論、チョロ松は既に苛立ちが限界だった。
が、すぐに誰かに気付いて頬が赤らんだ。
「わぁ!トト子ちゃん頑張ってー!」
なんとそこには馬車に乗ったトト子が現れたが、
チョロ松はダメ出しせずに彼女を見送った。
「うおああ!にゃーちゃん!頑張ってー!!」
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びたー(プロフ) - ロアさん» ありがとうございます🙇♂️とても嬉しいです🙇♂️ (2022年9月29日 8時) (レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
ロア - おもろい (2022年9月29日 6時) (レス) @page38 id: f71c6b27b8 (このIDを非表示/違反報告)
びたー(プロフ) - たまごさん» マフィア松了解致しました🙆♀️夢絵ですと!?こちらも是非とも描かせて頂きます!しかし、イラストの方ですと描くのにかなり時間が掛かりますので把握お願い致します🙇♂️作者ながら赤面させるの好きです。 (2022年9月29日 2時) (レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
たまご - びたーさん» はわ......ありがとうございます......ッ!カッコいいハイ松くんがみたいのでマフィア松でお願いします!あと、わがままなのですが、ハイ松くんの夢絵っぽい絵ってお願いできますか?(オリジナルのお話に出たハイ松くんの赤面シーンが今でも忘れられません…‥!) (2022年9月29日 1時) (レス) id: 9b1546abb2 (このIDを非表示/違反報告)
びたー(プロフ) - たまごさん» お久しぶりです😊どうもありがとうございます。どうか2期でもよろしくお願いします🙇♂️イラストリクエスト承知致しました。質問ですが、この派生松が見たいというのはありますでしょうか? (2022年9月29日 0時) (レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:びた一 x他1人 | 作成日時:2022年9月25日 1時