松野家三男やってます。8

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【セカンド】



｢にゃーお。にゃ、にゃーお｣



セカンドは一松。
一松は野球ボールで遊んで猫になっていた。
そもそも野球のルールを知っているのか不安である。



【サード カラ松】



｢フッ…本気を出すか…｣



サードはカラ松。

カラ松は着ていた革ジャンとサングラスを投げ捨てて、
あまりの重さに地面がひび割れる程だった。
かなりの強者感を出している。



｢さあこい！十四まぁつ！



…あっ！ミステイク！｣



ただし野球は下手である。



【ショート トド松】



｢危ない！｣



ショートはトド松。
ピンクの日傘をさした女子力全開のトド松は、
転がってきたボールを受け取らずに避けてしまう。
せめて野球をしてほしいものだ。



【レフト 松代】



｢あーっ！あいたっ！｣



レフトは松代。
ボールを取ろうとする松代だったが、
ボールは受け止めることが出来ずに頭に当たってしまった。



【センター 松造】



｢あーーっ。あいたっ！｣



センターは松造。
こちらもボールを取ろうとするが、
松代同様受け止めることが出来ず頭に当たってしまった。



【ライト ハイ松】



｢はいっ！十四松！




ちょっ！ボールを受け取って！十四松！！
野球出来て嬉しいのは分かるから！｣



ライトはハイ松。
受け止めたボールを十四松に投げるハイ松だが、
十四松はまだ浮かれて走り回っており、
受け取らなかった十四松を軽く叱っていた。

幸先が不安過ぎる。



｢応援に来たよー！｣



『｢｢｢｢｢｢あっ！｣｣｣｣｣｣』



｢頑張れ雑魚共ー！｣



｢勝つにゃー！｣



そこには、応援に来てくれたチアガール衣装を着たトト子と橋本にゃー。
そして…。



｢ホエホエー｣



｢勝ったらツケチャラにしてやっからなぁ！｣



誰得なのかチアガールの衣装を着たデカパンもいて
その隣には私服を着たチビ太も応援に来てくれた。



｢シェーーーーッ！！！｣



｢ジョー｣



イヤミが応援しに来てくれたのか、ハタ坊が頭に刺さっている
大きな松マークが書かれた旗を思い切り揺らしており、
ハタ坊はイヤミにされるがままだった。

沢山の人たちが松野家の応援に来てくれていた。



｢皆！ここが正念場！今まで散々負けっぱなしだった俺達だけど
このセンバツに優勝すれば、なんかチャラな感じになると思うんだ！
今までのダメさ加減もうやむやになると思うんだよ！

だから…絶対に……優勝しようぜ！｣



おそ松は兄弟達に自信満々にそう言った。

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