○ファイナルシェー(続きから) ページ3
*
─そして、武術大会当日。
話した結果、面白そうということで七人は飛行機を飛ばして
武術大会の会場の観客席に座っていた。
〈さあいよいよアカーツカ王位争奪武術大会が幕を開けようとしています！
第一試合はこちらのカード！〉
早速イヤミが出場するらしく、対戦相手はかなり筋肉質な男だった。
｢チョロ松｣
｢ん？｣
｢いくら賭けたの？｣
｢80円。一松は？｣
｢70円｣
｢僕50円｣
『僕も50円』
｢60円だ｣
｢あ、俺も60円｣
数千円や万円単位ではなく、まさかの数十円単位で賭けている六人。
面白そうということで来たのだがあまり期待はしていないのか、
そもそもイヤミ相手にあんまりお金を使いたくないかの二択であろう。
｢じゃあ合計は…370円かな｣
｢おっ！結構な大勝負になったね！｣
果たしてこれを大勝負と言えるのだろうか。
｢？十四松は？｣
『ああ、十四松なら…』
十四松の姿が無いことに気付く一松にハイ松が話そうとすると、
フィールドで鎧を被る十四松の姿が見えた。
｢あーあ。エントリー間に合わなかった！｣
『ありゃありゃ。残念だったね、十四松』
｢いや出る気だったの！？｣
鎧と武術は関係あるのだろうか。
｢イヤミー！負けたら半殺しなー！｣
｢家燃やすからねー！｣
｢脇締めて！ボールよく見て！｣
チョロ松とトド松はイヤミに応援という名の脅しをかけて、
十四松に至っては応援の仕方がまんま野球だ。
〈さあ第一試合の開始です！〉
試合開始の合図と共に鐘が鳴った。
｢悪いザンスがミーは優勝を目指してるザンス！
さっさと負けてちょーよ！｣
すると、イヤミはお馴染みのシェーの構えをする。
｢｢おぉ…！｣｣
『｢｢｢｢｢｢おぉ…！｣｣｣｣｣｣』
師匠である老人とその娘、そして七つ子は声を上げる。
構えをしたイヤミは目をかっ開いて…。
｢シェーーッ！！｣
シェーをした。
…が、出てきたのは老人のような突風ではなく、
ただポンッと煙が出るだけだった。
｢ふぁっ！？｣
｢｢？｣｣
『｢｢｢｢｢｢え｣｣｣｣｣｣』
てっきりとても凄いシェー拳(またの名を死影拳)を出すのかと思いきや、
とんだ期待ハズレで観客達全員は呆然とした。
｢うおおおおお！！！｣
｢イヤミさん危ない！！｣
相手の男が思い切り突進してきて、老人の娘が注意をかける。
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びたー(プロフ) - ゆっこさん» コメントありがとうございます。おそ松さんハマって自分のことのように嬉しいです😊この作品を読んでくれてとても嬉しく思います！ありがとうございます🙇亀更新ですが、これからも頑張っていきます。よろしくお願い致します🙏 (2022年9月24日 21時) (
レス) id: 8be8dbacef (このIDを非表示/違反報告)
ゆっこ(プロフ) - 最近おそ松さんにまたハマり始めて占いツクールを適当に漁ってたんですが良作にあえて一気に見ちゃいました。これからも頑張ってくださいm(_ _)m (2022年9月24日 18時) (レス) id: cd9fc5524f (このIDを非表示/違反報告)
びたー(プロフ) - くりおねさん» コメントありがとうございます😊はい…！遂に続編来ちゃいました！これからもよろしくお願いします🙏 (2022年9月23日 16時) (レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
くりおね(プロフ) - もう続編か...!! (2022年9月23日 15時) (レス) @page49 id: a3e7c7059c (このIDを非表示/違反報告)
びたー(プロフ) - くりおねさん» 感情的になって言葉を崩してしまうハイ松くんを書いて不安でしたが、衝撃を与えてくれて気恥ずかしいです😌💞ありがとうございます😊 (2022年9月22日 13時) (レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：びた一 x他1人 | 作成日時：2022年9月14日 21時
