百鬼CP小説 (ページ8)

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空に響くはあの声ページ8

「百目鬼…今日も空が綺麗だな。」

[えぇ、本当ですね。澄み渡るようだ…。]

全く、煩いぐらいに心地良い蝉の声が響く青空にぽっかり浮かぶ真っ白な雲を見上げた。

「之、綺麗だろう？最近家の庭に咲いたんだ。お前が毎日毎日水あげてたから…。」

[嗚呼、ちゃんと咲いたんですね。紫色のチューリップ。良かった。]

「…お前が嬉しいなら俺も嬉しいよ。」

下手くそだけれど自分で束ねたんだろうチューリップの花束が風に揺らいだ。

[…悪魔さん。ありがとう。]

「…………………」

…声が小さかったのだろうか、応えが返ってこない。
じ、と見つめていたら彼が小さく肩を震わせていた。

[…悪魔さん？何処か悪いんです？]

「…とど…めきっ………」

力のない声になんだか此方まで悲しくなった。

頬を流れる涙を拭おうと手を伸ばした。
けど、彼はパッ、と顔を上げて笑った。

「悪い。大丈夫だよ。ごめんな」

優しい笑顔だった。
僕の大好きな笑顔だった。

返事なんて返ってくるはずないのに一人で百目鬼の前で言葉をかけ続けた。

頼む
声を聞かせてくれよ。
何時もか細く、消えてしまいそうな声でも聞いているだけで良かったのに。
でも、消えてしまっては意味が無いんだ。

「百目鬼…また来るよ。」

俺はそう言って花束を墓石の前に手向けて立ち上がった。

*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――*☼*―

んんん、わからん

あ、紫色のチューリップの花言葉は

不滅の愛
だそうでふ

天空のキャラわかればかくで