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つづき ページ2
人生初めての告白に、私は少し戸惑った。
みっちゃんはきっと混乱しているんだ、とどこか冷静な私もいて、でも受け入れられる言葉じゃなかった。
みっちゃんはきっと友情と恋愛を履き違えていて、それはきっと私の思春期の時と同じ気持ちだ。
私もみっちゃんが好きだった。
中学生の時に、誰もが憧れて美しいみっちゃんが好きだった。私も忘れようとしていた感情だった。
今でも、似た感情を持っているのかと問う。違うとは答えられない。
でもきっと、いや絶対にみっちゃんは私を好きにならない。そう確信していた。
私は随分黙ってから、みっちゃんに言った。「ごめんなさい」
「少し、考えさせて」
私はみっちゃんの顔を見ずに、みっちゃんの手を解いてしまった。
でも、なんとなく分かっていた。私、きっと受け入れちゃうんだろうなぁ。はいって、言っちゃうんだろうなぁ。
みっちゃんは笑った。
「冗談にしてくれる?」
「……わかんない」
「そっかぁ」
みっちゃんはくすくす笑う。それがなんだか馬鹿にされてるような気がして、私は顔を背けてしまった。
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作者名:三浦 | 作成日時:2019年3月20日 17時