飴とケーキとキャラメルと【ヒプマイ】 (ページ1)

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ここはシブヤディビジョン。

可愛いが詰まった女子の多いディビジョン。

そこで俺はメンズモデルをしている。

髪が長いから女子と勘違いされるが男だ。

「あっ！ねぇあれって…！」

「モデルの桃ノ子さんじゃない！？」

ほら。

街を歩くたびに女子からの黄色い声が聞こえてくる。

「あの！」

『はい、何でしょうか。』

「モデルの桃ノ子勇気さんですよね？」

『えぇ、そうですが…』

あー…めんどくさい。こうやって外に出るたびに声かけられるからまともに買い物にも行けない。

「ありがとうございました～！！！！」

…はぁ、、、

「あはっ、オネーサンお疲れみたいだね！」

『は？誰……って、フリングポッセの飴村乱数さん…？』

「あれ？僕の事知ってくれてるんだー！」

『えぇ…まぁ一応自分モデルなんで…empty Candeeのデザイナーの方、ましてやシブヤで大人気のラッパーなんですから…』

「えっ、君モデルなのー？」

『えぇ…って、さっきの見てて察せるでしょうに』

「あはっ、なんのことかなー？」

なんだこいつ……いきなり声かけて…何が目的だよ。

「もー！そんなに警戒しなくても変な事はしないって！」

『！』

「僕はただー、デザインしたお洋服のモデルになってもらいたいなーって思っただけだよ！」

…なんなんだよ本当に。