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12 奇術師と遊ぼう ページ13

「なんでソイツ連れてきてんの?」

「念のコツを知りたいって♤」



「ここにヒソカがいなかったら殺せたのになぁ……冗談だよ」ってイルミさんが笑っている。いやマジだろ。



「よく受け入れたねヒソカ。お前が誰かに物を教える?それも無償?バカじゃないの?気まぐれも大概にしなよ」

「もちろんボクも嫌だよ♡ボクは何も教えてあげない♤Aは自分で学ぶだけさ◇」

「わたしが?」

「そう、身を持って」



 どういう意味?問うことは叶わない。トランプが顔面めがけて飛んできていた。わたしは転がるようにして避けた。



「悪くない♡」なんて笑って、ヒソカはトランプを切っている。イルミさんはキッチンにコーヒーを淹れに行った。



「コレ持論なんだけど、実践が1番だよ♧自分で感じて自分で考えて自分で学べ♤それが嫌なら後でボク以外のひとに頼るんだね◇甘えるな」

「……そんなダサい真似しないよ。こんな貴重なチャンス、逃してたまるか」

「そうこなくっちゃ♡」



「最高に手加減するのも大変なんだよ?」ってヒソカは言った。クソザコですんませんね。結果ボロ雑巾にされた。念をコントロールしようと意識すると、もう次のトランプがわたしの肌を刻んでいる。イルミさんは経済新聞を読みながら2杯目のコーヒーを飲んでいた。



「降参かい?」



 ヒソカが飽きてきた気配がする。わたしは猶予を願った。ここ数日の成果、纏を見せる。わたしは咀嚼する。イルミさんの戦う姿を、わたしは誰よりも近くで見た。ヒソカの攻撃を、どの試験者よりも受けた。わたしは想像する。戦闘中にふたりの見ている景色を。強者の世界を。



「……お願いします」



 これで最後にする。ヒソカがトランプを放ってくる。わたしはウオオオとか、ウワアアとか、そんな叫びをあげて全神経を両目に集中させる。自然、念も流れていく。見える!!!!ヒソカのバンジーガムが!!!!


 わたしはトランプの動きを見きって、ガラ空きのところに飛びこんだ。ヒソカの驚いた顔が見える。一発くらい返さないと性に合わない!!

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有希(プロフ) - mayaさん» うわあああああ!!!!!(mayaさんへの感謝と次章を読んでいただける喜び)これからもどうぞ本作をよろしくお願いします! (2021年4月5日 20時) (レス) id: 67c2a31e1e (このIDを非表示/違反報告)
有希(プロフ) - フェルメルトさん» 初めまして、フェルメルトさん!コメありがとうございます。今後とも誤字脱字を見つけられたらソッと教えていただけると嬉しいです。 (2021年4月5日 20時) (レス) id: 67c2a31e1e (このIDを非表示/違反報告)
maya(プロフ) - うわああああ(感嘆と次回への期待、そしてここまで書いてくれたことへの感謝の叫び) (2021年4月5日 20時) (レス) id: e6b38507b3 (このIDを非表示/違反報告)
フェルメルト - スミマセン!!一話のエラベーターってもしかしてエレベーターじゃないですか?ほんとスミマセン (2021年4月5日 17時) (レス) id: d6649fea10 (このIDを非表示/違反報告)
有希(プロフ) - ゾル家にやさしくされるよりぼこされたい、こんな猟奇的なユメショをリアルで好きだと言ってくれてホントに嬉しいです。弊社の夢主はゾル家に対してMなんで何されても喜びます。私個人としてもこの作品が大好きなので、どうぞ選挙編までお付き合いください! (2021年4月1日 21時) (レス) id: 67c2a31e1e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:有希 | 作成日時:2021年2月11日 8時

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