70 子どもを作ろう ページ25
「ヨークシンで仕事があるんですね？」
「うん。前日入りしてるんだ」
イルミさんが近づいてきてわたしの肩を抱く。「オレたち目立ってるね」なんて笑っている。誰のせいだ。
「あ、A、いまオレと戦いたいって顔したでしょ」
「してないしてない！！！」
「いい場所を知ってるよ」
「イルミさんとケーキ食べたいなって顔ならしましたけど！！！」
「ウソでしょ？」
「ウソですけど」
できれば早く離してもらいたい。イルミさんのことは好きだけど恐怖のほうが勝る。いつの間にか殺されていそうで。ほら針だして脅してくるじゃん。
「先週キルが 指で イかせる で検索をかけていたのはどう説明する気？」
「本人に聞いてくださいよ！！！そもそも弟の携帯の検索履歴を調べちゃダメですからね！？」
「で、イッたの？」
「……イきましたけど」
イルミさんはうーんと顎に指をあてたあと、「よーし殺しちゃお」って恐ろしいことを言い出した。
「冗談だよ。殺さない程度にするって。知ってる？オレってAのこと結構すきなんだよ？」
どの口が。
*
どうにかイルミさんの手から逃れたあと部屋に戻った。レオリオに言われるがまま大人しくベッドに入った。
「……痛い？」
買い出しから帰ったキルアがベッドの縁に腰かけた。何か得体の知れないものを見るみたいにわたしの腹を見た。わたしは彼の手を腹にあてがった。やわらけぇ、とキルアは言った。男女でこうも違うのかと驚いているみたいだった。
「男に生まれたことに感謝しなさい」
「ああ、するさ」
「でもわたしだってね、女に生まれてよかったとたまに思うよ」
「そうなのか？」
「だってキルアの子が産めるもの」
子ども、とキルアは息をのんだ。「いや？」って聞くと「いやとか、そんなんじゃなくて」って口ごもった。
「オレなんかに、子どもを持つ資格はあんのかなって」
「どういう意味？」
「……よくある話だ。親父にされたことを、オレたちの子どもにしないか、オレはとても、怖い」
「キルアはそんなことしないよ」
「んな確証はどこにあるよ」
「ないよ。だけどわたしにはわかる。わかるの」
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有希(プロフ) - mayaさん» いやほんとそれな…！！イル兄は他のどんな作品にもいない魅力的なキャラをしてるから一生バッキュンされてるわ…これからも出来る限り出演していってもらいたいね…！ (2021年7月10日 5時) (
レス) id: 67c2a31e1e (このIDを非表示/違反報告)
maya(プロフ) - 表現というか、もはや思ったこと馬鹿正直にぶちまけちゃってるね！強引、配慮がない、しつこいの全てがつまってるイルミに一生バッキュンされてる…… (2021年7月4日 14時) (レス) id: 8486f071d9 (このIDを非表示/違反報告)
有希(プロフ) - mayaさん» あのシーン個人的にめちゃくちゃ好きなのでmayaちゃんにギュンしてもらえて嬉しい笑笑 イル兄に甘くて優しいセリフとか言わせたくなくて、それイル兄じゃないし、ああいうぶっとんだ表現をしてくるのがイル兄だろ（偏見）！っていう私の性癖が爆発してたね！ (2021年7月4日 8時) (レス) id: 67c2a31e1e (このIDを非表示/違反報告)
maya(プロフ) - ん’’ん’’！！イルミさんにギュンです…あんなことを言わせるなんて……有希ちゃん強者…！！ (2021年7月3日 16時) (レス) id: 8486f071d9 (このIDを非表示/違反報告)
有希(プロフ) - 名前さんさん» いつもコメントしてくださいよォォォッ！！（血涙）嘘です。今回もらえただけでとても嬉しいですありがとうございます！そんな風に本作のことを言ってもらえると励みになります。どうぞ完結まで末永くよろしくお願いします！ (2021年6月12日 8時) (レス) id: 67c2a31e1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有希
| 作成日時：2021年4月9日 18時
