99 ビスケット=クルーガー �� ページ6
Aは、あたしビスケット=クルーガーが会ったことのない部類のハンターだった。
どこが変わってるって？ハンターにしては若すぎるところ？違うわさ。その点ならAの親友を自称するゴンとキルアも同じだけど、その眼光を見せた瞬間、ああなるほど、たしかに「狩人」だとわかる。
Aは違う。しっとり濡れた瞳は、自覚があるのかないのか甘えてくるような眼差しは、まあ男ウケがよさそうだな、という印象しか残さない。なけなしの生存本能と競争心とで、よくここまで生きてこれたなと思う。
「ゴンとキルアと一緒にいると面白いから」
って理由だけでここまで修羅場をくぐりぬけてきたらしい。そのなんとなく精神には呆れるやら、驚かされるやら。
Aはちっとも「狩人」らしくないのよね。強くなりたいとか、アレがほしいコレがほしいとか、そういう欲望がまるでない。
一体どうして、どうやって、ライセンスを取ったんだわさ？
「なんとなく」なんて気分であのライセンスは取れない。ていうか取られてたまるか。そういう輩は必ず試験でふりおとされてゆく。たまーにキルアみたいな例外がいるけど、ともかく。Aはアイツみたいな特殊環境で育ったわけでもないし、とにかく珍しい存在だった。
Aは同じ女の子なのによくわからない。そのことを本人に言うと「そんなに深みのある人間じゃないよ」だなんて笑うけど、その態度がまたよくわからなさを助長する。正義感もクソもないAだけど、街で絡まれている女の子を助けに入ったりする。いわく「不愉快だから」。
Aは自分に注意をひきつけている間に女の子を逃がすと勝ちをゆずってしまう。Aはプロハンターに恥じない強さがあるのに、愛嬌とそのカワイイ顔を使って許しを乞うのだ。
……「出しゃばってごめんね。見逃してよお兄さん」……
Aはめったに戦おうとしない。暴力はきらいだってハンターらしからぬことを言って。Aは弱いふりをする。そのキュートな見た目と反する力を持っていながら。変な子。
Aの言葉をかりるとするなら、そうね、「おもしれー女」。
100 ビスケット=クルーガー �侠�←98 キスしただけで
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ちーちゃん - わざわざお返事ありがとうございます！完結まで楽しみにしています！ (2021年11月14日 17時) (
レス) @page49 id: efb35b509b (このIDを非表示/違反報告)
有希(プロフ) - ちーちゃんさん» ちーちゃん、コメントありがとうございます！最後まで楽しんでいただけるよう頑張ります！次章もよろしくお願いします！ (2021年11月14日 16時) (レス) id: d83879ced4 (このIDを非表示/違反報告)
ちーちゃん - 更新嬉しいです！また頑張ってください！ (2021年11月10日 15時) (レス) @page9 id: efb35b509b (このIDを非表示/違反報告)
有希(プロフ) - yuriori12911さん» コメントありがとうございます。いろいろ確認したところ途中から自動変換機能が外れてしまっていたみたいです何故か。すみません。直しましたのでご報告させていただきます。ご連絡ありがとうございました。 (2021年11月10日 7時) (レス) id: d83879ced4 (このIDを非表示/違反報告)
有希(プロフ) - 無気力に自信が有る人さん» いろいろ確認したところ途中から自動変換機能が外れてしまっていたみたいです何故か。すみません。直しましたのでご報告させていただきます。早とちりして申し訳ありませんでした。 (2021年11月10日 7時) (レス) id: d83879ced4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有希
| 作成日時：2021年7月16日 18時
