119 戦おうぜモブ ページ26
「だけどコイツと戦うのはわたしなんだよな……」
「何ボソボソ言ってんだ？」
やっぱりビスケにボコボコにされる運命にあったはずのバラはわたしと戦うことになった。ううむ。基準がわからない。これは物語に何ら支障のない戦いなんだと思うと、まあ安心できるけど。ゴンとキルアとビスケから離れたわたしは、森の奥地に彼を誘いこんだ。
今からこのガキをどうボコってやろうかと企みニヤニヤしている彼にゆっくり歩みよる。わたしが強いとは少しも思ってないんでしょ。知ってる。実際あの２人と比べたらそれほどでもないし。かわいい女の子だし。でも、だからこそ、わたしは勝ちたい。弱くても勝てるってここで証明してやる。
チラリと後ろに視線をやる。おおきな木の上でビスケがわたしをじっと観察している。見てて師匠。教えてくれたこと、ひとつも無駄にしない。わたし勝つから。
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バラは初っ端からAの先制攻撃をまともにくらった。これは大きいわね。放出系ならではの重いパンチだった。Aがおびえたような顔でナイフを持って近づいていくから、バラのやつ、すっかり舐め腐っていた。Aはそれを利用したのだ。ナイフをぽんと空中に投げてバラの視線をひきつけた瞬間、もう間合いに入っていた。ナイフなんていらないのだ。あの子は身そのものが武器になる。
「ッ……クソガキ！！！」
すぐに体制を立て直してきたバラは、Aのちいさな身体を押し倒す。Aは機転をきかせてバラの首に両足を巻きつけた。そのまま締めあげる。あ、顎のあたりを殴られた。だけどAは血をぶっと吐くだけでひるまない。大したものだよ、あの体格で、性格で。負けず嫌いの対局にいるAが必死になって相手を倒そうとしている。「ゴンの敵はわたしの敵」とか言って。
あー、ほんと。グリード・アイランドで思わぬ収穫だわ。どこで何が起きるかわからない。これだから人生は面白いのよね。Aばかり観察するのをやめて、ゴンとキルアの様子を見に行くことにした。ほっといてもあの子が勝つし。
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ちーちゃん - わざわざお返事ありがとうございます！完結まで楽しみにしています！ (2021年11月14日 17時) (
レス) @page49 id: efb35b509b (このIDを非表示/違反報告)
有希(プロフ) - ちーちゃんさん» ちーちゃん、コメントありがとうございます！最後まで楽しんでいただけるよう頑張ります！次章もよろしくお願いします！ (2021年11月14日 16時) (レス) id: d83879ced4 (このIDを非表示/違反報告)
ちーちゃん - 更新嬉しいです！また頑張ってください！ (2021年11月10日 15時) (レス) @page9 id: efb35b509b (このIDを非表示/違反報告)
有希(プロフ) - yuriori12911さん» コメントありがとうございます。いろいろ確認したところ途中から自動変換機能が外れてしまっていたみたいです何故か。すみません。直しましたのでご報告させていただきます。ご連絡ありがとうございました。 (2021年11月10日 7時) (レス) id: d83879ced4 (このIDを非表示/違反報告)
有希(プロフ) - 無気力に自信が有る人さん» いろいろ確認したところ途中から自動変換機能が外れてしまっていたみたいです何故か。すみません。直しましたのでご報告させていただきます。早とちりして申し訳ありませんでした。 (2021年11月10日 7時) (レス) id: d83879ced4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有希
| 作成日時：2021年7月16日 18時
