どうせなら壊すつもりでね※ ページ30
ふいに彼がわたしを地面におさえつけたまま動きを止めた。う、とせっぱ詰まったみたいな声が耳のすぐそばでして、外で出してほしかったなあとボンヤリと思った。引き抜かれたところから子種の汁がお尻を伝うくらい垂れてきた。こんなにいっぱい出たんだね。それだけわたしの身体に興奮してくれたのかと思うとたまらなくなる。
「……え、ちょっと、もう今日はできないよ、や、やだ、待って、ひゃっき、」
燃えるように熱い彼の身体は押してもびくともしなくて、為す術もなくまた彼の下でうめくことになる。女の子みたいに可愛い顔とは似合わない大きさを持つそれがこつこつと奥に当たるのがわかった。痛いってば。わたしは自分の手ぬぐいを噛んで声を圧し殺す。ふたりぶんの汗と何なのかわからない汁で敷いた着物は汚れていた。
力任せにやるのやめてと何度も言うと、覚えの早い百鬼丸はゆっくりと出し入れしてくれるようになった。痛みに耐えていた声に媚が混じって鼻から抜けてゆく。気がつくと腕も足も彼の背中で交差させて、もっともっとと甘えた声でねだっていた。きっと今のわたしのお腹の中を覗いてみたら真っ白に汚れているんだろうな。大好きなひとの唾液と汗と言えない体液にまみれて涙がとまらない。嬉しいのか悲しいのか気持ちいいのか痛いのか、何のための涙なのかは、わたしにもわからない。
「A……A」
「……なぁに」
「な、か、ない、で」
「……ふ、へへ」
舌先がわたしの涙をぬぐっていく。その熱さでヒリヒリするくらいだった。安心させるように笑い声を耳元で聞かせてやるつもりが、鼻をすする音ばかり出た。
「どう、したら、なく、やめる？」おでこを重ねながら、心配そうにたずねてくる。そんなにやさしくしなくていいのに。「いますぐキスして」ってねだった。上からも下からも飲み込まれてこのままひとつの生き物になれたらどれだけしあわせなんだろうと思った。
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有希(プロフ) - わかります！どろろのキャラデザすごくいいですよね。ツボです。主に百鬼丸の顔が。好きだなんて…！嬉しいお言葉ありがとうございます。励みになります。続編移行するので、そっちも読んでいただけたら喜びまくります。コメント嬉しいです。 (2019年4月7日 11時) (
レス) id: c151be2953 (このIDを非表示/違反報告)
翔(プロフ) - 最近、どろろにはまってすごい絵とか好きです。こちらの作品も好きになりました。百鬼丸の心に惚れた。は、かっこいいですね。更新待ってます。(o^∀^o) (2019年4月7日 9時) (携帯から) (レス) id: b9fae3d1e9 (このIDを非表示/違反報告)
有希(プロフ) - あわてて目がつくところは修正しましたが、まだ残っているかもしれません。と言うより、残っていると思います。できればどなたか、そっと教えてください。 (2019年4月2日 21時) (レス) id: c151be2953 (このIDを非表示/違反報告)
有希(プロフ) - 嬉しいコメントありがとうございます！励みになります。間違いに気がついて今悶えております。急いで編集します。またコメントくださると嬉しいです。お気づきの通り、夢主は百鬼丸のこととなるとちょっとヤバめな子です。これからもよろしくお願いします。 (2019年4月2日 21時) (レス) id: c151be2953 (このIDを非表示/違反報告)
Sinn - いつも楽しく見ています！夢主の百鬼丸愛がもうっ…！(笑) あと、ずっと気になってたのですが、義足技師の先生の漢字が玄海ではなく寿海です。ずっと気になってて…すみません。更新頑張ってください！ (2019年4月2日 21時) (レス) id: de0e7e661c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有希
| 作成日時：2019年3月30日 17時
