ドＳ先生と純粋な俺〔 ym × in 〕

保健室６ ページ6

寝るって言っても…

さっき寝たから寝れないや。

まだ昼休みだからうるさいし。

保健室のドアが開く音がした。


「おっじゃましーす」

「だーかーらーお前ノックしろって言ってんだろ」

「はいはーい」


この声は…。


「いのっちゃんっっっ」


寝ているベッドのカーテンを開けてくるやつは

一人しかいない。


「だいちゃん、。なに。」

「は、冷た〜」


眉間にしわを寄せているのは同じクラスの

"有岡 大貴"

小さい頃からの友達。

中学は違ったけど、高校はたまたま一緒。


「で？なんか用あるんでしょ」

「そーなんだよ。。体育祭出ない？？」

「たいく、。さい、？」

「そ！今は走れる程度になったってお前のお母さんから聞いてたし…大丈夫かなって」

「まぁそうだけど…」

「どう？出てみない？？せっかくの体育祭だしさ〜。。」


体育祭、か。

どうしようかな。

走れるけど…

めんどくさいっていうのも本音。

団結とか、。よく分かんないし。

なにをやるかにもよるよね。


「俺はなにに出ればいいの？」

「ん〜今余ってるのは50m走かな、」

「走るのか…でも、それだけだったらやってもいいかも」

「ほんとに！？やった〜♪」


上機嫌で保健室から出て行くだいちゃん。

のんきなやつだな。

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