ドＳ先生と純粋な俺〔 ym × in 〕

意識３０ ページ30

伊野尾Side

だいちゃんなんか変だよ…？ほんとに。

どうしちゃったんだろ。


「伊野尾くん、久しぶり」

「…？あぁ、中島！！久しぶりだね〜」

「なんか髪切って別人かと思っちゃったよ(笑)」

「別人？？んな、大げさな」

「いやいやほんと。これからみんなの見る目も大分変わってくると思うよ〜？ね、有岡くん」

「そーなんだよ！？分かってくれるか！！？」


2人の中でなにかが通じあったみたい、(笑)

俺には分かんないけど、。

あ、だいちゃんに話したいことあったんだ。


「だいちゃん、屋上いこ？」

「いーけど」

「ばいばい、なかじまっ」

「ばいばーい、いのーちゃん」


中島の呼び方は"いのちゃん"に変わっていて

なぜか恥ずかしかった。

そして屋上へ行こうと

教室を出ようとした瞬間。


「いのーくん！！…ほんとに、いのおくんなの？？」


数名の女子生徒がこちらを見て

1人の女子が顔を真っ赤にして俺に言った。


「そーだけど…？」

「なんか、雰囲気変わったね！かっこよくなった…！！」

「ありがとお」


そう言ってニコッと微笑むと

教室が女子の悲鳴でいっぱいに。

あれ、？

俺きもちわるかったかな。


「こら、いのちゃん。ほんとにやめておきなさい」

「ほぇ？なにを〜？？」

「まさかの無自覚…」

「んっ？？」

「なんでもありませんよ〜」

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