フシギなセンパイ〔 yb × in 〕 (ページ16)

今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:106,776 hit

パイセン《１６》ページ16

「遅くなった・・。
　って、なんで光がいんだよ」

「あ、やっと来た〜。
　薮おそい」

「質問に答えろよ(笑)」

「じゃ、俺はこれで」

光先輩は行ってしまった。

一体なにをしに来たんだろう。

「光になんかされたりした・？
　指、出して・・」

俺は血が出ていた指を差し出した。

「んっと・・。
　特になにも・？？」

「じゃあなんか話したり？」

「なにも・・」

「はぁ？まじなにしてたんだよ(笑)」

「光先輩なにしに来たのかさっぱり・・」

「ねぇ。
　いつから光って呼ぶようになったわけ？」

「へ・・」

「なーーーんか。
　俺の知らないところで・・
　光と変な関係持ってない？」

「もっ、！？？
　持ってないです・！
　変なこと言わないでくださいよ・・」

「ふーん・・
　ほら。はったぞ」

俺の中指には、絆創膏。

薮先輩がはってくれた・・。

「続き、して？」

「あ・・ボタン・ですか・・？？」

「それ以外になんかあんの？」

「ちがくて・・。
　俺、ケガしたんですけど・・
　まだやらせるつもりですかねぇ・？？(笑)」

「ケガしたのは慧の不注意だろ？」

「・・鬼畜((ﾎﾞｿｯ」

「なんか言いました？」

「いーえ。なにも」

俺は仕方なくさっきの続きをやることにした。

黙々とボタンを縫う。

・・やっと終わった。

これで帰れる、

「宏太先輩！終わりまし・た、
　わっっ・・！？」

「これ・・地毛？」

俺の髪の毛をいじいじして、聞いてくる。

「地毛です・・。
　もともと茶色いんですよね。
　たぶん遺伝です」

「へぇ〜・・。
　いいね、元から茶髪って羨ましい。
　俺の地毛は真っ黒なのにな～」

「黒・・なんですか？」

宏太先輩の髪は金髪に近い明るい色で

黒髪のイメージなんてなかった。

「そりゃ人間みんな元々真っ黒でしょ(笑)
　慧は茶色だけどさ？」

そっかぁ・・。

宏太先輩が黒に戻したらどうなるんだろ。