アイあるカタチ〔 ym × in 〕 (ページ7)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:23,192 hit

カタチ〔７〕ページ7

「おかえり伊野尾ちゃん、遅かったね。」

「うん・・ただいま、」

「大ちゃんと話してたんでしょ？」

「っ、」

「なんで知ってるのって顔してるね。大ちゃんが俺に、いのちゃん置いて先帰れって言うからさ～、で？何話してきたわけ？？」

「それは、」

「俺に言えないことでも話してきたの～？」

おれが誰かと2人きりになることを山田は嫌がる。

あぁ、機嫌悪いな今日は。

山田がキッチンのそばでタバコに火を付けるのが見えた。

「タバコなんて普段絶対吸わないのに買ってきちゃった、このために。」

「っっ、！！！」

言葉にならない叫び声。

俺の腕に次々と付けられる斑点模様。

「熱い？ははっ、だよねー、だって火だもん。」

「やま、だ、」

「なんでいっつもそういう顔すんの？もっとって意味かと思っちゃうじゃん。」

「あっ、つ、」

「伊野尾ちゃんってこういうの、拒んたことないよね。好きなの？痛めつけられるの。」

「すき、じゃないよ・・でも、やまだが、好きだから・・がまんできるの、・・」

「俺以外にこういうことされたらやだ？」

「うん・・やだ、」

「ふーん、かわいいね。今日はこの辺にしておこっか。保冷剤持ってくる。」

この辺っていってももう腕が結構限界。

さっきからヒリヒリが止まらない・・

タバコの火って熱いね。当たり前だけど。

「はい、これで冷やして。」

「やまだ、」

「ん？」

「やまだも、おれ以外にこーゆーのしないでね、」

「よく言うよ。浮気したマゾちゃん。」

マゾにしたのは貴方だよ。

でも、山田専用のマゾ。

他の人にこんなことされたら絶対に泣き叫ぶもん。

山田だからいいんだよ？

愛の形って人それぞれだから

山田の愛の形がこれなんだったら、おれは受け入れるよ。

ずっとずっと、おれを愛してね。

ずっとずっと、山田の愛をおれの体に刻んで？

消えないように大事にするから。

To be continued…