アイあるカタチ〔 ym × in 〕 (ページ16)

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イタミ〔８〕ページ16

「そっかぁ・・なんか質問攻めになっちゃってごめんね、少し心配で、」

「んーん大丈夫。おれもメンバーが同じ目にあってたら質問攻めどころじゃないもん。でも、山田は加減分かってるから大丈夫、ほんとに。」

「いやでも、ほんとに加減分かってんの、？痣残るまでって、」

「おれが弱いのが悪いの。肌白いから目立つしね、(笑)」

「そういう問題じゃないでしょ。」

「髙木・・？」

「俺ほんとに心配だよ、明日山田に会ったら何するか分かんねー、」

「山田は悪くない、！！全部おれが悪いの、だから山田を責めないで、」

「・・伊野尾くん、もっと大切にしてほしい。自分のこと。」

「ん・・ありがと、でも大切にしてるつもりなんだけどなぁ、」

髙木とこんなに真剣に喋るのは久しぶりで、

いや、おれは別にそこまで深く話してるつもりはないんだけど

髙木の中の何かに火を付けてしまったみたいだ。

「また痣とか傷見つけたら、次は山田に物申しにいくから。分かった？」

「・・」

「伊野尾くん？」

「はい、」

はいとか言っちゃったよ、

やっぱりみんな理解してくれないんだ。

おれたちの愛の形。

「明日朝早く山田迎えに来るみたいだし、もう寝よっか。」

「あ、そうだね、うん・・」

「おやすみ。」

「お、おやすみ、」

そう言って髙木はおれと逆の方向を向いた。

怒っちゃったのかな、

やっぱりバレるべきじゃなかったんだ。

ずっとずっと秘密にしておけばよかった。

髙木がみんなに言って、もし嫌われたらどうしよう。

おれと一生話してくれなくなったらどうしよう。

山田もみんなから嫌われたらおれのせいだ、

涙が出てくるのを堪えながら、おれは目を閉じた。

.

.

.

「ちょっ、山田・・まだ寝てんのに、！」

大ちゃんが珍しく声を荒げている。

時計を見ると、まだ朝の6時だった。

どうしたんだろう、

すると、部屋のドアが突然開いた。

そこにいたのは

「山田・・」

「伊野尾ちゃん、着替えて。帰るよ。」

「今起きたばっかなのに、」

「いいから。早く。」

少し機嫌が悪い山田を横目に、おれは急いで着替えた。