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第4話 ページ7

「こんにちは」

!?

にやけた男はそう言ってから膝を折って今にも倒れそうな体勢を治してくれた(?)

そして口を覆っていた手を外して今度は腕を掴まれる

「ごめんね、逃げられると困るからさ」

うわ…これからどんな目にあうんだ私

最悪殺されるのでは…?

少し覚悟を決めると隣に背の低めな男が立って

「あほか!」

私の腕を掴んでいた男の頭を叩く

「ぃて、何すんだよお前」

それでも叩かれた男は私の腕を掴んだままだ

しかし、もう1人の男は

「悪い、怖かっただろ?」

そう言って腕を解放してくれた

訳のわからないままとりあえず逃げようと少し足を後ろに下げると

「あ、待って待って、逃げないで!
俺、夜久 衛輔
で、こっちは黒尾 鉄朗
ちゃんと説明するから、話を聞いてくれる?」

その人はいかにも良い人そうで、どうにも断れず

「わ、わかりました」

そう言ってさっきの部屋に戻った

その間ずっと夜久さんと黒尾さんは何かを話していて、部屋に着いた時には最初の男の人に何か怒っているようだった

「だって眠かったし」

そんな不満たっぷりの言葉が聞こえたということは私が逃げたことと関係しているのだろう

入り口に立ちながら特に感情も入らない考察していると夜久さんと目があった

「ごめんね、こいつは孤爪 研磨
君がいつ起きるかわからないから見てたって頼んでたんだ」

結局寝ちゃったけど

そう言ってまた笑う

「ここ、座って
ちゃんと説明するから」

夜久さんに言われた通り私は勉強机とセットの椅子に座る

するとみんな真面目な顔をして、空気が張り詰めた気がした

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作者名:猫乃 | 作成日時:2017年10月22日 2時

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