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第2話 ページ5

ぽすっ

二度目の寝落ちをしそうな、暖かくうとうとしていた時、何かが私の背中に当たる

完全に油断していたこともあって、それに驚いた拍子に完全に意識が覚醒してしまった

「〜〜〜っ」

それにプラスして寝起きの悪い私はイライラしながらもまだ寝ていたいと体をうならせた

その時、コツンと頭が何かにぶつかった

恐らくさっきの何かだろうと、いつの間に瞑っていた目をそろりとあける

「ひっ!」

それは生首だった

私は驚いて起き上がると体が見えた

「…はぁ、なんだ…よっ!?」

今度はベットの淵に手を置いたようで滑り落ちた

「いったぁ…???」

頭をさすりながら、まだ開ききらない目で周りを見た

「ここ、どこだ?」

そこで初めて気づいた

いつもと違う匂い、いつもと違う景色、いつもと違う空気、光も、私の不安を煽るのには十分だった

「う、あ、じゃあさっき寝てたのって…」

そろりと立ち上がってベッドを見た

やっぱり、いつぞやに私と蛍を学校で襲ったあいつらだった

なんで?いつのまに?

それを考えながら、命の危機をじわじわと感じ出す

でもふと頭に浮かんだことで私の足は動き出す

部屋をぐるっと見ると、ちょうど私の真後ろに扉はあったようだ

ドアノブに手をかけると音を立てないように開けた

外に出ると最後の部屋を覗き、男が起きてないことを確認する

また静かにドアを閉めると私は走り出した

…蛍は?蛍は無事なのだろうか…?

第3話→←第1話 音駒高校祓魔科



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作者名:猫乃 | 作成日時:2017年10月22日 2時

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