strawberryな青春【Stxx】

夢主ちゃん〜過去編2〜 ページ33

貴方side




は？

ありえない。。


なんで他校の誰か知らない人に、
楽器教えようなんて、、


変な人。。

貴「別に結構です！それでは、」


？「お、逃げるんだ。。」

ﾑｶｯ
なんでこんな上からなのよ……

貴「逃げてるわけじゃないです！！…ただ」

？「ただ？」


貴「……その、楽器にまだ慣れてなくて緊張してるだけです。。」

そう、私はまだ初心者のため楽器の扱いに慣れてない。


しかもこの人余裕でからかってきそうだから、

？「なーんだ、そんなこと」

え、
？「だったら、1から俺が教えてあげる。」

なっ?! なんでこの人に名前も知らないのに、


？「まだ自己紹介してないよね？
苺丘の生徒で吹部部長の3年、橋下 奏楽。」

先輩だ……、てか部長?!

貴「えと、六月野の1年、蒼井Aです。
一応吹部でもサックス担当です……」

そうこっちからも自己紹介すると、先輩は驚いたように、

橋「え、六月野ってあの？めっちゃ遠いじゃん！
そこから来てるってことは誰かにわざわざ会いに来たの？」

貴「は、はい、」

ダンガンのように喋り続ける先輩に私はたじたじ。

橋「Aね。可愛いね！」

貴「…！お世辞はやめてください！」


なんでこんなに恥ずかしげもなくこんなこと言えるの？？

だんだんペースが巻き込まれて行く。

そんなのお構い無しで次から次へと話が……

橋「で、Aちゃんはどれくらい吹けるの？」


貴「え、あの吹けるも何も私要領悪いので教わるの遠慮しときたいんですけど、、」

橋「だ・か・ら！そこも踏まえて俺がレクチャーしてあげるって言ってんの！」


そして、部活修了のチャイムがなる。。

あぁ、今日もさとちゃん達に会えなかった…

橋「今日何曜日？」


貴「え、あ、水曜日ですね」

橋「じゃあ来週の水曜日またここに集合。んではい、初めての宿題。」


そういって渡されたのは楽譜。

貴「なにこれ？」

橋「ルパン三世のテーマ。来週までに吹けるようにして、簡単だから。」


貴「は？」
・
・
・
・
そして、帰りの電車に至る。

なんなの今日は。
さとちゃん達には会えないし、変な先輩には会うし。。

貴「……変な先輩(ﾎﾞｿｯ)」

少し頬が緩んだ。

さとちゃん達に会いにいくついでに、橋下先輩に会いにいくでもいいかな。

ふふっ……

来週がちょっと楽しみかもね。。

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