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◇
それから、晃兄さんが帰ってくるまでは、そう時間は掛からなかった。
私はすぐに晃兄さんが帰ってきてくれて嬉しかったが、晃兄さんはすっかり変わってしまっていた。
きっと、警察で、『2000万事件』について、「貴女が悪い」と、自分の責任を問われたんだろう。
晃兄さんは前のように笑顔を見せることもなく、ずっと俯き、ブツブツと小さな声で「俺のせいだ」「俺がなんとかしなきゃ」と繰り返し呟いていた。
私は毎日のように晃兄さんに話しかけたが、簡単に返される(または流される)だけで、ちゃんとした反応は返ってこなかった。
もとの晃兄さんに戻って欲しい私は、「ある作戦」を実行することにした。
「晃兄さん」
私が呼びかけると、晃兄さんは体育座りをして、目線だけで私をじっと見る。
その無言の圧力に私は一瞬引き下がりそうになったが、脳内で晃兄さんの笑顔が視える。
「大好き」
躊躇いもなく私はそう言った。
晃兄さんはキョトンとしていたが、私が段々赤くなっているのに気がつき、少し笑っていた。
私が安心していると、晃兄さんが立ち上がった。
「え、どっか行くの? 私も行くよ」
キョトンとしてると、晃兄さんは小さな声で「一ノ瀬の所」と言い、部屋から出ていってしまった。
私は、嫌な予感がした。
続く (更新停止中)
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雪椿(プロフ) - もんぶらん翔。さん» ありがとうございます! 更新頑張ります (2017年3月19日 20時) (
レス) id: fae6e0767b (このIDを非表示/違反報告)
もんぶらん翔。 - 嘘の戦争大好きなので嬉しいです！更新頑張って下さい！ (2017年3月19日 1時) (レス) id: 015d801c6f (このIDを非表示/違反報告)
雪椿(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます! 更新頑張ります (2017年3月10日 21時) (レス) id: fae6e0767b (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが気になります^_^ (2017年3月5日 21時) (レス) id: 5050a4539b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪椿 | 作成日時：2017年2月26日 21時
