月に謡う (ページ8) - 小説/夢小説

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7話ページ8

──────────数十分後

ゆらゆらと心地よく揺れる感覚に相澤は目を覚ました。まだ微睡みの中におり、なかなか体を動かせないでいる。

A「……っ？！」(起きた？！)

Aは姿を見られないよう部屋の隅のクローゼットの中に隠れた。

A(普通の人なら数時間は起きないのに……なんで……？出来損ないだからゆっくり寝かせてあげることも出来なかったのかな……)

(他の2人はちゃんと出来たのに……あぁ……1人出来てないんだから出来てないのと同じか)

相澤「ん…………？何が起きた？」
まだはっきりとしない脳を動かし、辺りの状況を確認する。場所は寝てしまった所から変わりないようだが、白雲達がいない……

相澤(2人はどこに……？……っクソ……体が動かねぇ……)

○○「……ﾁｯ…おい！何時までかかってんだ？！ぁあ？……………んだよ1人起きちまってんじゃねぇか……」

○○「あいつは…………後で〆るとして…………お兄さん起きててもらっちゃ困るわけよぉ…まだおねんねしててなぁ……！」ﾄﾞｶｯ

相澤「…………っ！」

○○「しぶといねぇ…………なかなか寝てくんねぇじゃん……まぁいいか……。なぁ…？なんでこんな所に来てんだ？？答えによっちゃ容赦しねぇけど……」

A(僕のせいであの人が傷ついちゃう！助けなきゃ……！)

髪を掴まれて苦しそうにしている相澤を助けようと扉に手を掛けたその時

──────────────ドォーン

大きな音と共にヒーロー達がやって来た。

○○「っ……！クソっなんでヒーロー共が！！」

○○「…………！データだけ持ってずらかるぞ！……っクソ」

外の騒々しさも収まり、その後何人かの敵が取り押さえられた。

ハイネス「3人とも無事かい？遅くなってすまない」

香山「社長！すみません…ありがとうございます」

白雲・相澤「ありがとうございます」

ハイネス「帰ったらみっちりシゴくからねぇ！」

ひらひらと蝶が1匹舞っていた──────

相澤の怪我や建物はいつの間にか元通りに……

蝶(？)「……ィタｲの……ごめンﾈ……」

相澤「……！？……まてっ！」

香山「ちょっと相澤くん？！」

相澤「すみません！香山先輩！すぐ戻ります！！」

ひらひらと飛んでく蝶を追いかけ建物に入っていった。