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藍沢side
救命へ行くと待ってましたと言わんばかりに一番に近づいてくる藤川。
藤川に何事かと聞くといきなり肩を組まれた。
藍沢「何する気だ?」
藤川「はい座って」
藤川に座らせられたところは自分の席。
藍沢「なんだ?」
藤川「書類!お前最近オペばっかで書類書いてなかっただろ?さすが藍沢!って感じで机はきれいだったけど日に日に書類が積み重なっていって……」
ドンッ
藤川「こんな量になったぞ。俺たちができそうな奴はやっといたけど藍沢じゃないとわかんないような難しい症例はこっち」
ドンッと大きな音を立て藤川は俺の前にたくさんの書類を置いた。
藤川たちができる分はやってくれたみたいだがそれでもかなりの量がある。
藤川「オペも書類も山盛りで大変だな……書類マニアみたいだ!」
藍沢「好きでためてるわけじゃないし、そもそもそんなマニアいないだろ」
藤川のよくわからない発言に訂正を入れつつ少しずつ書類を片付けていくが頭痛のせいか集中力が続かず何回もペンが止まる。
それでもゆっくり書類を片付け珍しくホットラインもなく平和だな…なんて考えていると…
♪♪♪
〇〇工場よりドクターヘリ要請です。
在庫整理中に地震が発生。
地震により転倒や衝突で負傷者が多数出ています。
白石「ヘリ、飛べますか?」
町田 グッドサイン
白石「まず藍沢先生と藤川先生、冴島さんが行って。その後タッチアンドゴーで緋山先生と名取先生、雪村さんが現場に!私と橘先生は残って受け入れ体制を整える」
「「「「「わかった(わかりました)」」」」」
俺たちは結構大規模な現場へ向かった。
到着してトリアージをしていくと悔しいが黒タグ2名、赤タグがざっと20名はいるだろう。緑タグも30名はいると思われ、かなり大きな工場だと考えられる。
藍沢「俺はあっちで治療にあたる。藤川と冴島でトリアージを終わらせてくれ」
冴島「わかりました」
藤川「行こう!」
藤川に冴島をつかせたが、俺の体力は限界が迫ってきていてサポートなしに治療するのは結構きつい……
藍沢「ハァハァハァハァ」
患者は一刻を争うというのに少し走るだけで上がる息。
思うように動かない体に自分の未熟さを感じ苛立ちを覚える。
3→←熱→重症 ars113rinikanokさんリクエスト
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ミッキー(プロフ) - 楽しく読ませてもらいました!!リクエストなのですが藍沢先生が酸欠と頭痛で処置中に倒れて入院する、入院してるときにも事務作業していて重度の貧血で階段から落ちてしまうみたいなのやってほしいです! (2020年6月18日 14時) (レス) id: 43ae38a228 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - sikaさん» 貴重なリクエストありがとうございます。わかりました。次に過呼吸の表現のある小説の場合はペーパーバッグで書いてみますね。 (2019年7月7日 16時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
sika - 毎回楽しませていただいています。過呼吸のお話ですが、対処法として酸素マスクが出てきていますが、実際酸素マスクは使いません。今後、過呼吸のお話がある際にはペーパーバッグを用いた対処はいかがでしょうか?楽しみにしています。 (2019年4月26日 0時) (レス) id: 65340f9980 (このIDを非表示/違反報告)
sika - 昼間は軽い咳、夜には熱が上がるのが1週間ほど続き、ついに限界がきてしまう話をお願いしたいです。精神的にも身体的にも限界がきて、しんどすぎてベッドから起きれなくなり、同期が看病する中で涙してしまうようなものでお願いします。 (2019年4月26日 0時) (レス) id: 65340f9980 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - たっちょんさん» わかりました。頑張って書きますが、難しい症例なので色々違うところがあるかもしれませんが暖かい目で見て頂けるとありがたいです。 (2019年1月11日 14時) (レス) id: a6dbc40d34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:明日香 | 作成日時:2018年12月22日 11時