藍沢先生が体調不良２(リクエストOK)

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俺は男の子の身長に合わせるようにしゃがみこんで男の子の両肩に手を置いて


藍沢「お母さんは大丈夫だ、君はあっちで大人しくしてろ」


と、名取たちがいる方を指さしてなるべく優しく話しかけた。


男の子「でもお母さんが、お母さんが…」




藍沢「大丈夫、泣くな。君はあっちでお母さんが無事に戻ってくるのを待つんだ。君ならできるな？」




男の子「……わかった…僕、ここで待ってる」




藍沢「そうか」



自分なりの精いっぱいの笑顔をつくり「そうか」とだけ言って男の子を名取たちの方に行くよう促した。



強盗「チッ、ちょっと顔がいいからって……」




男の子は素直に言うことを聞いて動いてくれたが男の子を逃がしたことに安心すると俺は体が限界なのか立ち上がることができなくなり思考も完全に停止していたのか強盗犯がこっちに拳銃を向けていることに気づかなかった。




緋山・藤川「藍沢！」




冴島・横峯・名取・雪村「藍沢先生！」




バーン




何があったのかわからなかったが体中の力が抜けて床に体が叩きつけられた。



撃たれたのか……



犯人の持ってる銃はリボルバー…撃てる弾の数は５発。


さっき壁に３発、床に１発…そして今１発……


５発撃ち終わった…つまり今、強盗犯の拳銃に弾は入っていない。




名取「藍沢先生！」



名取と藤川と冴島が俺の元に走ってきた。



名取なら冷静に動くことができる。



藍沢「よく聞け、あの強盗犯の拳銃にもう弾は入ってない…」



藤川「そうなのか？」



藍沢「あぁ…たぶん」



俺がそういうと名取たちは３人で目を合わせて犯人に近づいて行った。



冴島「人の命はそんなに軽々しく扱っていいものじゃない」



犯人に足が届く距離になると冴島の蹴りが強盗犯めがけて炸裂し、強盗犯は冴島の蹴りで床に倒れ込んだ。



藤川「横峯！雪村！強盗犯を！」



横峯・雪村「は、はい」



名取「俺たちは藍沢先生を！」



藤川「俺は警察に通報してからすぐに行く」



名取「わかりました」



緋山「私も治療にあたるわ」



名取「藍沢先生！わかりますか？」




藍沢「あぁ」



緋山「よかった、意識ある」




藍沢「心配するな」




緋山「頭、打ってるかも。脳外に連絡して」




冴島「わかりました」





緋山「エアウェイ、ブリージング、サーキュレーション、デフィブリレーション確認して」






名取「出血がひどいです」




緋山「手術室空いてる？」




冴島「第３オペ室使えます」




緋山「運ぶよ！」




名取「はい」

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