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緋山side
最近藍沢の様子がおかしい…と思っていて白石たちに話すと白石は鈍感だし気づいていなかったみたいだけど藤川もおかしいと思っていて無理やり休ませたりしていたらしい。
そこで私は無理やりでも藍沢を問い詰めることを宣言すると白石も藤川も乗ってきて3人の意見が固まったため食事を終えると医局へと戻った。
さあここからが勝負ね……
藍沢を問い詰めたところで藍沢が自分の事をベラベラとしゃべりだす訳がない。
しかも藍沢はいつもどうりの無表情でパソコンと向き合っている。
話しかけるタイミングが分からない……
藤川「なあ緋山、いつ藍沢を問い詰めるんだよ」
緋山「タイミングがわかんないのよ!藍沢はあんたと違って自分のことをベラベラと話すタイプじゃないし……」
藤川「どういう意味だよ!」
藤川と言い合いになってしまって藍沢のことが頭の片隅に追いやられたころ名取が担当患者の様子を見に行ってたようで、医局に戻ってきた。
名取「藍沢先生!303号室の藍沢さんのことなんですけど……」
あぁ303号室の藍沢さんね……藍沢って名字珍しいのに藍沢が藍沢さんの担当っておもしろいよね〜なんて考えていると
藍沢「ゴホゴホッヒュッヒュッげほっゴホッゲホっヒュッ」
どこからか乱れた呼吸が聞こえてきてその本人は藍沢だった。
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藤川side
藍沢の息が急に荒くなった何事かと思って近づくと椅子から転げ落ちてきた。
藍沢「ゴホッゴホッゲホッゲホッヒュッゲホッゲホッヒュッ」
藤川「藍沢!大丈夫か?」
藍沢「ゲホッゴホッあ…ぁゴホッゴホッゲホッヒュッ」
声かけても苦しそうな呼吸に紛れた返事が返ってくるだけで何が起こったのかわからない。
困っていると白石がぽつりと
白石「過呼吸…」
とつぶやいた。
藤川「多分そうだ!」
過呼吸なら難しい処置はいらないけどはやく呼吸を落ち着かせないと藍沢はそうとう苦しい思いをする。
緋山「なんで……」
緋山が理由を聞いてきたけどわからない。
藤川「わかんないけど理由は後!先に藍沢を落ち着かせよう。ぬれたタオルとかあるか?」
白石「私準備してくる!」
緋山「私は酸素マスク準備する」
白石も緋山も突然のことに戸惑っていたが状況を飲み込みすぐに動き出した。
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ミッキー(プロフ) - 楽しく読ませてもらいました!!リクエストなのですが藍沢先生が酸欠と頭痛で処置中に倒れて入院する、入院してるときにも事務作業していて重度の貧血で階段から落ちてしまうみたいなのやってほしいです! (2020年6月18日 14時) (レス) id: 43ae38a228 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - sikaさん» 貴重なリクエストありがとうございます。わかりました。次に過呼吸の表現のある小説の場合はペーパーバッグで書いてみますね。 (2019年7月7日 16時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
sika - 毎回楽しませていただいています。過呼吸のお話ですが、対処法として酸素マスクが出てきていますが、実際酸素マスクは使いません。今後、過呼吸のお話がある際にはペーパーバッグを用いた対処はいかがでしょうか?楽しみにしています。 (2019年4月26日 0時) (レス) id: 65340f9980 (このIDを非表示/違反報告)
sika - 昼間は軽い咳、夜には熱が上がるのが1週間ほど続き、ついに限界がきてしまう話をお願いしたいです。精神的にも身体的にも限界がきて、しんどすぎてベッドから起きれなくなり、同期が看病する中で涙してしまうようなものでお願いします。 (2019年4月26日 0時) (レス) id: 65340f9980 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - たっちょんさん» わかりました。頑張って書きますが、難しい症例なので色々違うところがあるかもしれませんが暖かい目で見て頂けるとありがたいです。 (2019年1月11日 14時) (レス) id: a6dbc40d34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:明日香 | 作成日時:2018年12月22日 11時