るろうに剣心～宗次郎様に愛を教わって～ (ページ5)

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森強生side ページ5

「葵さん、大丈夫ですよね？」
葵…さん…。

「大丈夫じゃ。この子は生きているよ。」

(人1)さんの言うように、森の診療所で葵さんの助けを求めた。

「よ、良かったぁ。」
「痛っ、ここは…？あ、あなたは…。」

「ごめんなさい！！」

「え？」

ほんっとにごめんなさい…。

葵さん、死んじゃうのかと思った…。

「…大丈夫っ。で、あなたの名前は？？
実を言うと知らなかったのよね…。」

「強く生きる…。とかいて、強生です。」
「きょう…い…ちゃんね。」

「はい。」

何故だか私は、瞳から雫がこぼれ落ちていた。

「…強生ちゃん、私は、もう戦えないわ。こんな体じゃあ。
でもね、強生ちゃん、皆を守れないかな？
私を助けてくれたように。」

私が、もう一度…？？

「でも、人を生かすの…。それだけは、忘れないで。」

「ふぅーー。」
私は、大きく深呼吸をする。
決めた。

「分かりました。私、いざ出陣します！！」

「気をつけるんじゃよ。仕方なく見逃してやる。」

と、先生も言う。

私は、強くなる。
強く、生きる。

私は翔けた。

皆を、守る為。