転生トリップしたけどやっぱり俺は一般人【約束のネバーランド】【男主】 (ページ48)

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47.『異分子の記憶』ページ48

Aside

鬼ごっこの途中で俺は適当に言って抜けた。
理由としては勉強しなくちゃとか…ってのは建前でヴィオラと話がしたかったから。

てことで、森の奥、逃げにくい場所で絶対に人が来ないであろう所に待ち合わせをした。

『！来たな…！』

「！…A…」

そして、森の奥、少し開けたところで集合。
2人揃うと話を始めた。

『えーと…』

「昨日ね…思い出したの…外のこと…」

『！』

「って言っても断片的な記憶で私もよく分からないこともあるんだけど…」

そう言ってヴィオラは話を続けた。

「私、外の家みたいな所に住んでいたの
その家で一緒に住んでいた人…？にパパとママは鬼に食べられて死んだって言われた。
でも私信じられなくて…外へ飛び出したの…パパとママを探しに…。
で、鬼に襲われて死にかけた私を誰かが助けてココ、ハウスへ入れた。」

ヴィオラが話切ると俺は、んん…と、頭の中で全てまとめようとするが声に出した方が良いと考え声に出す。

『えぇ…と、１回整理すると。

まず、ヴィオラは外で生活していた。』

「うん。」

『で、一緒に生活していたであろう人に両親を死を告げられる。』

「うん。」

『信じられなかったヴィオラは両親を探しに家(？)の外へ』

「うん。」

『外で鬼に襲われて死にかける』

「うん。」

『誰かに助けてもらい、ハウスへ入れられる』

「うん。」

俺は1つずつヴィオラの言っていたことを確認し、整理していく。
俺の言葉にヴィオラはうん。と答えてくれる。

『……助けてくれた誰かって…？』

「分からない…。
でも、その人に"あなたは賢いから農園へ入ることができるだろう。生きられるのは2年程だろうけど…。"みたいな事言われた気がする…」

疑問に思ったことを聞くと答えてくれる。
ま、ヤツらからすりゃヴィオラはいい種だろうな。農園は入れるのを拒む理由はない。

「その人達も私がどこから来たのかとかわからないし、育てられないし、ココに入れるしかなかったんだと思う。」

…育てられないし、家に返せない、生かしたいなら農園へ…か…。
まぁ、妥当だわな。