転生トリップしたけどやっぱり俺は一般人【約束のネバーランド】【男主】 (ページ45)

今日:1 hit、昨日:7 hit、合計:448,362 hit

44.『…』ページ45

『ぁ、あー…』

などと零し目をそらす。
それを不信に思ったのかアンナはこっちへ歩いてくる。

「…！ヴィオラっ？！どうしたの？」

ヤバい、バレた。

「っぁ…ぐすっ…アンナぁ…」

俺の焦りを知ってか知らないでかヴィオラは泣いたままアンナに手をのばす。
アンナは優しくその手を握ると、どうしたの？、と心配そうに聞く。
ヴィオラ、大丈夫だよな…？
アンナは真実を知らなければあの嘘さえ知らない…変に返答すれば話が変わる…

「…っあの…パ、パと…ママのこと…思い出しちゃっ…て…」

とか、考えていたが、ヴィオラはうまい具合に隠してくれた。さすがフルスコア…
ここは孤児院って設定だから両親に捨てられた、両親を思い出した。
そういえばごまかせるだろう…。本当の事を話せないのは辛いだろうに…

そんなヴィオラをアンナは優しく慰めている。
…大丈夫…かな？と、二人を見てると合わせてと目が合った。
アンナは任せて、とでも言うふうにニコリと笑う。
なんか…大丈夫そう。
そう考えると俺は、ごめん、俺風呂入ってくる。とだけ言って部屋を出た。

部屋を出てドアを閉めた途端にドっと疲れがおしよせる。
あれがアンナじゃなければヤバかった…
そんなことを浮かべると疲れからか壁に背を預ける

『はぁ……』

大きなため息とともにいつぞやの鬼ごっこでノーマンに言われたことを思い出す。

""それに、次の手は考えとくべきだよ。""

次の手…ね…。
ちゃんと考えて動かねぇとな…。
今回は良かった物の下手したら死んでたかも…、

そんなコトを考えてすぐフィルの待つ下へ向かった。