転生トリップしたけどやっぱり俺は一般人【約束のネバーランド】【男主】 (ページ42)

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41.『……』ページ42

Aside

そして翌日。
洗濯の時間。
ノーマンとレイと同じたらいで洗濯してます。

「おい、今朝見たか。シスター物置の床ガン見してたぜ？」

レイのその言葉に俺はコクリと頷く。

「あぁエマから聞いた。
"標的"を探す一連の行動…ママのねらいに反している。
やっぱりシスターはママとは別に動いている」

『……』

「さて、ママと一枚岩でないことを喜ぶべきか鬱陶しいと嘆くべきか。」

そして、ノーマンはそこまで言うと思い出したように付け足した。

「あ、ちなみに足跡は何の確証にもならないよ。スリッパのサイズなんて年長者は誰も同じだし時間がないなりに何を探したかわからない程度には歩き回っておいたもの。」

『…さすが…』

仕事の早さに一言零すと、ノーマンはこちらを見てはニコリと笑った。

「でも足跡がダメなら次また別の何かで来るぞ。
問題はシスターがなぜ独自に標的を見つけたいのか。
ソレ如何によっては…」

『"鬱陶しい"では片付かねぇな…』

けど、確か、近々シスターって居なくなるんじゃ無いっけ…？
ママに始末されて…。だから実質シスターはそれ程問題ではなかった…はず。
ヤバいな、11年も前の記憶じゃ曖昧すぎて信用出来ねぇ…
と、俺がそんなことを考えていると、

「…ギルダはシロ…」

ノーマンがそう呟いた。
シロ…ギルダは味方って事だな…。

「ねぇ、レイ…内通者はなんで内通するんだろう…」

ノーマンからレイに向けた質問。

「そりゃ、そうするメリットがあるからじゃね？
例えば出荷を逃れて大人になれる___とか…」

それに対するレイの回答。
ノーマンはなにかに気がついた様な顔をし、一言、命の保証…か…と呟いた。

この世界にいる限り人間に命の保証なんて無いけどね…
ママやシスターだっていつ死んでもおかしくないんだから…