転生トリップしたけどやっぱり俺は一般人【約束のネバーランド】【男主】 (ページ40)

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39.『皆みたいだったら良かったのに』ページ40

Aside

あの後、証拠(出荷順)を見せて何とか信じてもらえた。
ヴィオラはずっと黙っていたけど、外のことを思い出そうとしていただけで
ちゃんと理解してくれたらしい。

少し今後のことを1度4人で軽く話したい、と嘘を着き3人には先に部屋へ戻って貰った。

「ひとまず信じてもらえてよかった」

「いやあれはマズイだろ」

ノーマンに頷くエマ。
それに反論するレイ。

「何が"わからない""助けに行こう"だ。あそこは"死んだ"って言っとけよ…！」

「いや、円滑に引き入れるにはあれがベストだった」

ノーマンとレイの言い合いも、

「そりゃただ鬼の世界に飛び出そうってのも"うん行こう"とはならないけれども…！
もしあいつらがスパイじゃなかったら…この嘘は残酷すぎる……ありもしない希望を与えるなよ…！」

レイの静かに図書室に響いた声も、

「もし"死んだ"って言ったらママの前で取り乱すかもしれない、動揺が隠せないかもしれない。私はそれを考えて言わない方が良いと思ったの。」

エマの言葉も

全部が痛かった。
全て知ってるからこそ、何も言えない。
それが苦しくて仕方がなかった。

「っ…だとしても……！」

だから言った

『…レイ…もう過ぎたことだ…とやかく言うのはやめよう…』

その言葉にエマとノーマンはホッとし、レイは腑に落ちないとでも言うような顔をているような気がした。

目を伏せているから分からないけど…

けど、そんなエマとノーマンに
"俺があの3人だったら、ホントの事話して欲しいけどな"
と、心の中で毒を吐く。

俺には二人を責める権利なんて無いのにな…。
そう思うとまた息がしずらくなる。

皆みたいに頭が良けりゃ、傷つけずに済んだのに……