転生トリップしたけどやっぱり俺は一般人【約束のネバーランド】【男主】 (ページ26)

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25.『俺の考え』ページ26

Aside

結局、森の奥にエマ達はいた。
合流すると、発信機は耳にあること、
壊す方法はレイに心当たりがあることを教えてくれた。
まぁ、知ってるからなんとでもなるけど…

そこで俺は、さっきのことを話してみた。

「つまり、ヴィオラはここに来る前のことを覚えていなかったってこと？」

『あぁ。反応からして嘘じゃない。
それに敵ならもっといい嘘はゴロゴロあったははずなんだよ。』

「じゃあ、ヴィオラは味方！？」

「そうとは言いきれねぇけどな。」

俺の意見にパァっと明るく答えるエマ。
それをぶった斬るレイ。
ノーマンは何か考え込んでるけど…,

そんな中俺はもうひとつの意見を出す。

『で、俺的に近々ヴィオラに直球で聞いてみればいいと思う。』

「「えっ？/はっ？」」

「？どゆこと？」

『あー、つまり、ヴィオラに味方？敵？って直接聞くってこと。』

「……はぁっ？！えっ、なんで？！」

俺の意見に素っ頓狂な声を上げるノーマンとレイ。
遅れて理解したエマの素っ頓狂な声が上がる。

ま、そりゃ、そーだよな。
俺の意見は敵か味方かも分からない奴に手の内を明かす事になる。
でも、何も考えていないわけじゃない。

『あん時の反応、あれは嘘じゃない。
そんで、もしヴィオラが敵なら多分あんなに自由に動いてない。
それに、シスターと同じ子供を見ることはママはさせない。
さっき、ヴィオラ、シスターといっしょに遊んでたからね。
もし、万一、敵であってもそれを見抜けさえすれば逆に使えるはず。
直接聞かないにしろ仲間に引き入れて損はないと思う。』

そう、この世界で生きるため、生かすために、このことについては
本気で考えた。
この世界だけに存在する、俺とヴィオラ。
どうやって脱獄するか、本気で。

これを聞いてノーマンとレイは少し考えてからアイコンタクトをとる。
そして、ノーマンが口を開く。

「…そうだね…また、タイミングを見てやってみよう。」

その一言で謎の安堵感が生まれ、大きく息を吐く。

『はぁぁ…良かった…』

「まさか、そこまでAが考えてるとは思ってなかったけどな…」

『え"…』

「私たち、発信機に気を取られていてヴィオラについてまで頭回ってなかったね。」

『…ぁっー、そっか。』

もしかしたら、これ、今触れない方が良かったかもしれない。