転生トリップしたけどやっぱり俺は一般人【約束のネバーランド】【男主】 (ページ24)

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23.『カマかけてみるか…』ページ24

『えっと、じゃ、ヴィオラ、教えて？』

そして、ヴィオラに勉強を教えて貰らうことにした。
だが、これはチャンス。
うまい具合に鎌をかければ感触から何か掴めるかもしれない。

「～～～～って感じで解けるんだけど…」

『んーと…？ここまではわかるけどここなんでこうなったの…？』

「えーとね…～～」

『あっ！あー、あー、なるほど。こうか！』

「そう！」

いくつかの問題を解いた時、ママとシスターを確認する。
2人ともこっちは注意してない。
鎌かけるなら今かな…？

『ねぇ、ヴィオラ。
ヴィオラって、ここに来る前どこにいたの？
やっぱ外？外ってどんなとこ？』

「どこに…って……そ…と？あれ…？どこだっけ…？孤児院じゃなくて…あれ？」

俺の質問の答えを探すヴィオラ。
その様子はどう考えてもホンモノで、敵なら絶対しないような反応。
ヴィオラは味方かもしれない。

『……もしかして、忘れた？』

俺がそう聞くとヴィオラは困った様に笑って

「うん。なんか、ココに来るための門をくぐる前の事が曖昧で…」

『おぉ…まぁ、新しい環境で疲れてるんだろうし休めばきっと思い出すよ』

「そうだね…」

そして適当に返して、次の問題へ行く。
生憎、テストの点数は相変わらず落ちてたのでね()

『で、次ココオシエテクレマスカ…』

「あー、はい。」

2時間後。

『んーっ！ありがとう、ヴィオラ。だいたいわかったよ。
てか、ごめんな、ヴィオラ。結局2時間も付き合って貰って…』

そして、勉強に区切りがついて一言言う。

「ううん！全然！
その、ギルダやドン達とは話せたけどなんか、Aやエマ達と話せなかったから話せてよかったよ！」

そう、控えめに言うヴィオラ。

『あー、言ってまだ来て2日目だし、焦んなくてもいいと思うぞ。』

「そうだね」

「ヴィオラー！だるまさんがころんだしよー！シスターもいっしょ！！」

そして、そこまで話すとヴィオラはちびっ子達に呼ばれる。

「あっ。」

『行って来なよ。俺はここら辺で終わりにするから。』

「うん、じゃあ、また後で！」

そう言ってヴィオラは走って行った。

そしてノート片手に帽子を被って立ち上がる。