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佐野くんを追いかけるように
大樹くんと、屋敷のような家へと向かって
ようやくつくごろには汗だく。
何で？って聞かれたら
ここの坂道の角度と長さがハンパない
大樹くんもちょっと息を荒らしてるし、私なんてもう歩けないぐらい
足がパンパンで…
佐野くんは全然普通なんだけどね
「 ……佐野くん…すごいね」
そう言っても大樹くんは返事がないから横を見たら
うつ伏せで倒れてて
どう接したらいいかわかんなくて放置しといた笑
大樹くんのぶんの袋を持って、台所らしきところに向かったら
急にドアが開いて
「 ぶっ！…」
ってつばが出てきそうな音を出しながら誰かにぶつかって
「…すみません！」
って顔を上げたら
臣『…ドジ笑』
って言いながらどっかへ行ってしまった
ちょっと何があったかわかんなくて
周りを見たら、おかしな私と水槽の中にいる金魚だけで
何だか1人で恥ずかしくなって
冷蔵庫に買ってきたものを入れてると
隆『あ、買い物行ってたんでしょおかえりー』
って後ろから、隆二さんが冷蔵庫の中のおにぎりをとって
すぐに食べてた
「あ、ただいまです」
隆『あそこの坂、しんどかったでしょ？』
「 …ダイエットになりそうです。」
隆『なにそれ笑』
まー女の子には嬉しいかもねー
って言いながらまたどっかへ行ってしまって
この家には、不思議な人が多いなって
この短時間でそう思わされた
．
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作者名：cocoa | 作成日時：2017年4月7日 19時
