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夢だと思った。
酔って帰ったら喧嘩中の大ちゃんが俺のベッドで寝ていて。

声をかけたら抱き着いてくるからこんな都合の良い夢があるんだと思って、それならばと欲の赴くままに行動していた。

初めて見た大ちゃんの身体はとても綺麗で。
高校生だから身体は大人なんだけど童顔の大ちゃんがなんだかアンバランスで。

涙を流して俺の名前を呼ぶ大ちゃんが愛おしくて、何度もキスをした。

『愛してるよ』と素直に言えば『俺も』と返ってきて、これが本物の大ちゃんだったら、ってずっと思った。

全身にキスマークをつけて俺のものだと自分に言い聞かせて。

まだ誰も受け入れたことがないであろう狭いそこを、丁寧に解した。

ゆっくりと腰を沈めるとそれでも痛かったようで、背中に立てられた爪が刺さる痛みが妙にリアルだった。

熱くて蕩けるような大ちゃんのナカに耐えきれなくて、何度も自分の欲をぶつけた。

小さな白くて細い身体を壊さないように、優しく優しくしたつもりだったけれど。

大ちゃんの目からはずっと涙が溢れていて、俺は謝りながらも何度も腰を打ち付けた。

大ちゃん、好き。大好き。
お願い、どこにも行かないで。
俺大ちゃんが居なくなったら生きていけない。
愛してるんだ。
俺だけのもので居てほしい。
俺のことだけ受け入れて。

大ちゃんに囁いた言葉は数え切れない。

あぁこれが、本物の大ちゃんにも伝わればいいのに。

裸の大ちゃんを抱き締めて俺も眠る。
こんな日が、いつか俺に訪れるんだろうか。







『いっ、た…』

頭が割れそうな頭痛で目が覚めた。

昨日飲みに行って酒抜きもせずに寝たことを思い出して後悔する。

でも夢は、めちゃくちゃ幸せだったなぁ。
というか夢にまで見るなんて、俺は思春期のガキか。

喧嘩中の大ちゃんにどう謝ろう。
本当に失うことになったらどうしよう。
大人ぶって余裕ぶって、格好悪いと思われていたらショックだ。

とりあえず風呂へ入らなければと起きようとするとなにかに抱きつかれている。

そっと布団をめくると、そこには会いたくてたまらなかった人の姿。

『大ちゃん!?』

『ん、ぅ…んん〜…』

寝返りをうったその身体は裸で、無数のキスマーク。

嘘だ、まさか…

『大ちゃん!起きて!』

『ゆ、うと…おはよ…』

へにゃりと笑う大ちゃん、うん、可愛い。
でも今はそれどころじゃない。

『腰、痛い…』

それは本当ですか、有岡さん。

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作者名:ney-ko | 作成日時:2018年1月22日 23時

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