年上彼女 ページ11
次の日、深雪さんと山田が女子社員の顔を確認しに行ったらビンゴ。
そこからはトントン拍子にコトが運んで、その女子社員は自主退社。警察に届けは出したものの、俺自身が穏便に済ませたいということもあり厳重注意で終わった。
俺の自宅付近のパトロールを強化するよう深雪さんが強く警察に言っていた。深雪さんはどこに行っても深雪さんだ。
そして出来れば引っ越してほしいと深雪さんが俺に話をしてきた。薮は無理しなくていいと言ったけど、心配だと顔に書いてある。
俺は新しい空間に慣れるまで時間がかかる。夜は眠れなくなるし、体調も崩しやすくなる。
でも俺も子どもじゃないんだし、そういうのは自己管理だ。
俺は早めに新居を探そうと思った。
中『光くん!大丈夫だった?』
岡『俺なにもしてあげられなくてごめんね』
光『気にすんな!俺はなんともないから!』
有『俺なんも知らなかった!ほんとごめん!』
光『だからいいって!』
俺としては誰も巻き込まずに解決してよかったと本気で思ってる。薮と深雪さんには迷惑をかけたけど、誰も被害には遭ってない。
伊『光はなんで俺じゃなくて薮を頼るのかな〜』
「あれ、伊野尾くんヤキモチ?珍し〜」
高『伊野尾くん、結構本気で心配してたんだから、からかわないでやって』
今日は久しぶりにみんなで飲みに来た。深雪さんは誰よりも楽しみに来て、誰よりも酒を飲んで、間違いなく誰よりも楽しんでいる。
そんな深雪さんを愛おしそうに見つめる薮。
そんな薮を見てニヤニヤする裕翔と圭人。
知『刑務所にぶち込んでやればよかったのに。ひかのお人好し』
お酒が入るとさらに毒舌になる知念。
山『光くんがいいならいいけどさ。でも!今度なんかあったらすぐに言うこと!』
相変わらず見た目も中身もイケメンな山田。
有『光くんは男にも女にもモテモテだな!』
大ちゃんは相変わらずちょっとズレているけど。
光『男にモテてもぜんっぜん嬉しくねぇよ』
岡『光くんはカッコイイから、困ったね』
光『お前目がおかしくなったのか』
中『光くんはかっこいいよ!特にベース!』
光『なるほど、お前らの目に映ってるのはベースだけだな』
薮『光はカッコイイより可愛いだよな』
「うん、光くんは可愛い」
有『え、俺そういう目で光くんのこと見たことない...』
光『大丈夫だ大ちゃん。それが普通だ』
今だけは大ちゃんが一番まともに見える。
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作成日時:2017年4月24日 8時