検索窓
今日:19 hit、昨日:0 hit、合計:67,506 hit

2 ページ20

そっからの先生の動きは仕事中を思い出させるほど早かった。


唇を塞がれたと思ったら抱き上げられて、抵抗する間もなくベッドに放り投げられて脱がされて。


一応気を遣ってお気に入りのパンツ選んだのとかどうでもよくなるレベルで脱がされて投げられた。俺のパンツ…


いつもは頭を撫でてくれる先生の大きな手が俺の身体を触りまくって、初めて他人の手が触れた胸がじくじくと熱を持った。


『せ、んせ…でんき、』


『…まさか消せって?』


『け、して…』


『やなこった』


それからしばらくその攻防を繰り広げた末、


『お前の全部、俺にくれるんだろ』


べろりと耳を舐められてそんな風に囁かれたらどうにでもよくなってしまった。腰、抜けた。


俺、今日だけでどうにでもよくなったこと多過ぎない?


まぁでもいいか。きっともう余すことなく先生に全てを捧げるんだ。


電気が点いているということは俺からも先生の全てが見えるということで。


俺の口ん中全部先生に舐められたんじゃないかって思った頃に離された唇を目で追って先生を見ると、すごく優しい目をしていた。


『せんせ…好き…』


口から勝手に零れ出た言葉だった。胸の中に留めておけないくらいに想いが溢れる。


それからはもう恥ずかしくて思い出したくないし、なんならちょっと意識も飛びかけていたから思い出せない部分もある。


でもきっと初めての俺のために丁寧に解してくれたことは分かった。


死ぬほど痛かったのも本当で、やめるか、って先生が優しく聞いてくれたけど、やめないで、って俺言った。


先生が止められないだろうから、って言えたら格好いいんだろうけど、でもそれよりも。


どうしても、俺が先生のものになりたくて。


あとはもう先生にされるがままで、痛みと快楽とぐちゃぐちゃになった頭ん中。


『んっ、…大貴、』


『せんせっ、すき、』


『くく…お前、俺の名前知らねぇの?』


『ふ、ぁっ、こう、た?』


『あぁ、もっと呼べ』


『んァァっ、こうたっ、こうたぁ…』


『は、ァ…大貴』


初めて、先生に名前を呼ばれた。名前を呼んだ。


この痛みと気持ち良さが、現実なんだと教えてくれる。


俺は、先生の恋人になったのだと。

3→←普通に愛す



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (158 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
331人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

しょぼん(プロフ) - 更新待ってました!これからも頑張ってくださいね!! (2021年8月15日 10時) (レス) id: 80f9088859 (このIDを非表示/違反報告)
いわし - これからの展開が気になります!!ぜひ、更新してほしいです!! (2019年3月1日 7時) (レス) id: 868e16e7f6 (このIDを非表示/違反報告)
- やぶあり、やっぱり大好きです!これからも頑張ってください!続き楽しみにしてます! (2018年11月2日 6時) (レス) id: 1ac15466af (このIDを非表示/違反報告)
- 次のお話はどんな感じ何でしょう!とても楽しみです! (2018年10月4日 18時) (レス) id: 1ac15466af (このIDを非表示/違反報告)
ney-ko(プロフ) - 凛さん» 凛さん、いつもありがとうございます!ありさんをひたすら愛でる薮さん、お楽しみください\(^o^)/ (2018年10月1日 19時) (レス) id: 279b6160ea (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ney-ko | 作成日時:2018年9月24日 5時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。