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水色 ページ34

ちょっと薬を盛ってみようって話になったのはただの悪ふざけ。


『体調悪いのか?』


「いいえ、全く」


1番親しくしているであろう薮くんにはさすがに気付かれたけれど、原因までは知られていない。


マネ本人は俺たちの悪戯だってもちろん気付いてる。


全員での収録。マネは時々タブレットを開いてその様子を見てるだけ。


収録が始まってすぐにマネはスタジオを出ていった。


あんな状態で人前に出て欲しくないけれど、まぁ仕方ない。


でもマネはすぐに帰ってきた。何事もなく。


あの人の身体、ほんとどうなってるんだろう。


『ちょっと来て』


休憩になってすぐ、マネを楽屋へ連れ込む。


「中島さん、悪ふざけが過ぎます」


『ごめんって。でもそんな平気な顔されちゃ、やり甲斐ないよ』


俺と2人で話していても普段通りの様子。つまらない。


『悶えるところが見たかったのに』


「人前で恥はかきたくありません」


『強情だなぁ。ほんとになんともないの?』


「…なんともないと、思います?」


少し気の抜けた喋り方に、自分の口角がにやりと上がるのが分かる。


触れた素肌はしっとりと湿っていて汗ばんでいる。


俺を見上げる瞳は潤んでいて、抱き寄せた身体はわずかに震えていた。


『我慢してるんだ。偉いね』


「分かってるなら、触らないでください…」


『どうして?』


「…悪趣味ですね」


『そうだよ。知らなかった?』


我慢して我慢して、限界になったら誰を呼ぶ?誰に縋る?誰を求める?


想像したら楽しくて仕方なくて、なによりも興奮する。


別に俺でもいいし、俺じゃなくてもいい。


『ちょっとだけ味見させてね』


舌舐めずりして下着の中を指で確認する。


目を閉じてグッと耐えるその様は、まさに俺が求めていた理想そのもの。


『あぁとろとろだね。なんでもありませんて顔しながらこんなんなってる方が、よっぽどえろい』


今求めてくれたらすぐに挿れてあげるのに。マネは絶対にそれをしないから。


「っん、ふ、ぅ…ンん」


『大丈夫。こんなえろい匂いさせてたら、すぐに誰かが気付いてくれるよ』


それが誰かとは、さすがに俺も分からないけれど。

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設定タグ:Hey!Say!JUMP , 薮宏太、高木雄也 , 山田涼介、知念侑李   
作品ジャンル:その他
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作者名:ney-ko | 作成日時:2018年5月29日 1時

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