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父『泊まってく？明日大学休みだろ？』
侑李たちと散々ゲームで盛り上がって俺も時間を忘れて楽しんでしまった。
気付けばもう21時で、さすがに薮もそろそろと腰を上げた時にちょうど父さんは帰ってきた。
薮のことは、仲のいい友達が一人暮らしで俺もよく泊まりに行くという程度の情報は話してあったから、父さんも気軽に言ったんだと思うけど。
その父さんの言葉に大ちゃんと侑李は大喜び。
俺と薮の意思は無視して急なお泊まりは決定した。
薮『ごめんな光、本当に良かった？』
光『大貴と侑李も喜んでたし、ウチは大丈夫。俺の部屋だと狭いけど…』
俺はベッドに、薮は俺の椅子に座って普段のように会話をする。
いつもは俺が薮の家に行くから、自分の部屋に薮がいるのが不思議だ。
また、この視線。
薮に見られているのが分かる。
意識するなと自分に言い聞かせても、全身に絡みつくような薮の視線は消えることはない。
どうしよう、と思っている時に部屋のドアがノックされた。
「ひかるくん、お布団。あとお風呂も沸いてるよ」
光『ありがと。薮、入ってこいよ』
薮『すみません、わざわざ。ありがとうございます』
「お風呂はあとひかるくんたちだけだから。ゆっくりしていいよ」
光『母さんたちもう寝るの？』
「ゆうりと涼介はもう寝たよ。あとの子たちは部屋にいるからどうかな〜。私とやぶくんは今から晩酌！」
光『あっそう。ほどほどにな』
あの時から遠慮のなくなった母さんは本当に罪悪感が消えたようで、煙草や酒云々ではなく、惚気けるようになった。
薮『面白いな、お母さん』
光『恥ずかしいよ…薮、風呂行ってこいよ』
薮『ひかる、先入れよ』
光『布団敷いとくから。お先にどうぞ』
俺がそう言うと、隣に立っていた薮が少し耳を赤くして俺を見下ろしていた。
光『え…なに？』
薮『や、なんか、奥さんみたいだなぁって』
光『っ？！何言ってんだよ！早く行け！』
部屋から薮を追い出して、誰も見ていないのに真っ赤な顔を隠すように蹲った。
あんなの、いつもの冗談なのに。なんで俺はこんなに照れて、顔が赤くて、なんでこんな、ドキドキしてんだよ。
薮『俺、風呂の場所知らねーけど』
慧『お風呂こっちだよ』
薮『慧くん、ありがとう』
慧『やぶさぁ、光のこと好きなの？』
薮『分かる？』
慧『バレバレ。光、お堅いでしょ』
薮『そこがいいんだよ。恥ずかしがり屋なとこも、純粋そうなとこも』
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優子 - 読みました。光君大丈夫かな？これからどうなるか？気になります。 (2017年8月23日 23時) (
レス) id: baaab4d872 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。これからどうなるか？気になります。 (2017年8月21日 17時) (レス) id: baaab4d872 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2017年8月21日 4時
