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その言葉にビックリして涙も止まり、
ユンギを見上げた。
YG『Aは、歌もピアノも上手いから、十分ソウルで試す価値はある。でも、俺は強制はできない。Aが決めろ。』
「……」
急にそんなこと言われて、はい行きますとは言えなかったし、だからといって行かない、ユンギと離れるという選択もできなかった。
きっとユンギは私がこうなるって分かってて今まで言い出せなかったんだ。
簡単な気持ちじゃないのも分かるし、才能のあるユンギがこんな小さな町にずっといるのももったいないとも思ってた。
でも、早いよ、早すぎる。
こんなに早くこの町を、私から離れなくてもいいのに…
本当の気持ちを見て見ぬ振りをしながら、いつかは、いつかユンギに好きって伝えれたらな…って後回しにしていた自分が情けない。
好きって伝えてたらまた違った未来があったのかな…と色々考えていたら、
YG『ゆっくり考えろ、』
とだけ言って、結局何も言えず黙り込む私の手を握り、高台から家に帰った。
お互い無言のまま、それぞれの家に入っていった。
キッチンから聞こえる、お母さんのおかえりに答える余裕もなく、自分の部屋に駆け込みベットに潜り込む。
いつもそうだった。
口調は冷たいけど、私が1人にならないように…
「一緒行くか？」
と口調とは逆に優しく手を引いてくれていたユンギ。
今まではその手に引かれるがまま歩いてきた。
でも今回は、違う気がする。
ユンギはいつもと同じように一緒に…と言ってきたけど、今までみたいに簡単についていけるような話ではないし、
きっと私が行くって言ったら、喜んでくれるだろうしこれからもずっと一緒にいれるだろう…
でもそれでいいのか…
そんな簡単な気持ちじゃダメな気がする…
いくら考えても答えが出ない。
それから、しばらく毎日のように考えた。
ユンギともほとんど喋ることもなく。
お互いなんとなく距離を保って接していた。
両親や友だちからも「喧嘩したの？」「２人が一緒にいないと変〜」とまで言われるほどだった…
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みく@企画垢(プロフ) - オリジナルフラグを外してくださいね (2017年7月17日 19時) (
レス) id: e89ce37d74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kinaco | 作成日時：2017年2月7日 23時
