ピアノ (ページ7)

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「ヒョクじぃ～」

HK『A！！おっ？ユンギも一緒か～』

YG「じぃ、ちょっと…」

？？？

喫茶店に入ってすぐユンギとヒョクじぃは奥に入っていった。

？？？

なんだろ…ま、いっか、ユンギより先にピアノ弾けるしいっか～

ちょっと高くなってる小さなステージに佇むピアノ。

この控えめだけど、存在感のあるこのピアノが小さな時から大好きだ。

～♪

1曲引き終わるころ、奥から飲み物を持ったユンギとヒョクじぃが出てきた。

HK『Aに弾いてもらって、ピアノも喜んどるな～笑。』

YG『ぷっ笑。良かったなA～笑。』

なんかユンギに笑われたのが納得いかないけど、笑いながらココアを渡されたから、怒らずに飲む。

「あー、ヒョクじぃのココアおいしい～♪」

冷たくなった体にあったかいココアが染み渡る。

それからしばらくユンギと交互にピアノを弾いたり、ヒョクじぃと３人で小さい頃の思い出話で楽しい時間を過ごした。

すっかりあたりは暗くなって、ヒョクじぃの喫茶店を後にした私たち。

もう何年と通っているいつもの道を、ユンギと並んで歩く。

YG「A、ちょっと寄ってかねー？」

家の裏の高台を指さす。

昔から夜にこっそり家を抜け出しては2人で裏の高台に星を見に行っていた。

寒いけど、空気は澄み渡っていて、きっと一面の星空が見れる。

「うん、なら自販機でココア買ってこ～」

YG『またココアかよ、ココアがあれば生きてけんじゃねーの？』

「ユンギも昔はココアばっか飲んでたじゃん、最近はブラックとか…大人ぶっちゃってさー」

2人であーだこーだ言いながら歩いていると…高台に着いた。

「わーーー、なんか今日は一段と星がきれいな気がする！！！」

…何も言わずに空を見上げてるユンギ。

YG『A、俺ソウルに行く。』