#21お散歩 ページ21
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散歩がてらに公園まで歩く。
ふっかは、喋ろうとしなかった。ついてからしゃべるのか。
時折ふっかの横顔をチラ見しながら歩いた。
すると、ふっかと目があった。
『なに?』
優しくそう言うふっかに、私は少し戸惑ってしまった。
「や、なんも……」
そういってそっぽを向くと、それっきり喋らなかった。
そして、公園に着く。
ベンチに座ると、ふっかが『俺、ブランコ行きたい』って言ってブランコに行った。
少し、離れた距離の2人。
「…話したいことってなに?」
単刀直入にそう聞くと、ふっかは頭をかいた。照れた時によくする動作だ。
なにに照れてんだよこいつ。
口を開いたふっかは、すごいしょうもないことを口にした。
『…ごめん。勝手に抜けたりして』
ふっかは、おんなのこの扱い分かってない。
「…ふっか、それは私以外に行ったほうがいいよ。」
落ち着いた表情でそういえば、ふっかは「うん」と言った。
…話したいことはそれだけ、か。
少し期待していたものが落ちる。なにを期待してたの私は…?
「じゃ、行くから」
そう行ってベンチから立ち上がると
『まって』
そういって、ふっかが立ち上がって引き止めた。
ゆっくり振り返る。
「なに」
少し冷たい声が出たかもしれない。
ふっかが少しひるんだ。
『いや、…なんも無いけど…さ、おれ』
「うん?」
意味がわからなくて聞き返す。なんもないなら帰っていいじゃない?
『おれ、お前のことちょっとは女の子扱い、するから』
「は?」
『だから、俺のこともちょっと男として見てくんない?』
「へ?」
うーん、最後まで聞いても意味がわからなかった。
どういうこと?女の子扱い?男としてみる??
わからなくて、とりあえず「うん」と返すと、ふっかはガッツポーズ。
…なんなの?
満足そうに、「んじゃ帰ろ」って手を差し出してきたので握れってことかと思って握る。
「ふっか、あったかい」
『心優しいからね』
絶対嘘
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美涼 - 更新頑張ってください。 (2020年3月18日 12時) (レス) id: 1ff24063f5 (このIDを非表示/違反報告)
まどか(プロフ) - 小説面白いです!更新楽しみにしています!頑張って下さい! (2020年2月28日 23時) (レス) id: c558c0fdfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽむりんこむ | 作成日時:2019年8月15日 21時