あの人の体調不良

3話 潤side ページ3

そんな会話を交わした5分後。ニノが
戻ってきたんだ。


相葉「ニノ！大丈夫？良くなった？」


すかさず相葉さんが聞く。


二宮「あ……うん…。多分………」


いつもならこういう事があった時、
周りのスタッフさんやバスの運転手さんに
一言お詫びを入れるのを忘れないニノ。
だけど。
よほど余裕がないのか、今日はまっすぐ
自分の席へ戻り、シートを倒して横に
なってしまった。

こんな事は珍しい…というか、初めてだ。


黒田「すいません…時間とらせてしまって…」


前のほうで、マネージャーの黒田さんが
スタッフさん達にお詫びしているのが
聞こえた。…あ、翔くんも言ってるみたい。


松本「ニノ？ ごめん、一個だけ。
胃液吐いちゃったりした？」


胃液まで吐いちゃったとしたら、
ちょっとマズいから……


二宮「………吐いてない…。飲んだ水、
すぐ出てきちゃった…」


えヘヘ、ってちょっとはにかんだニノ。
横になれたから少し楽になったかな？


松本「隣、相葉さん座ってくれるから。
何かあったらちゃんと言うんだよ？」


「うん」って言ってくれたのを確認して
相葉さんと席を交換した。


松本「相葉さん、これ。ニノが飲めそう
だったら飲ませて？無理させたら、
また戻しちゃうかもしれないし……」


俺が相葉さんに渡したのはポカリ。
ついでにさっき買ったエチケット袋も
渡した。


相葉「ん。わかった。ありがとね。」


皆が自分の席着いた所で、バスが出発
した。

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