あの人の体調不良

2話 潤side ページ2

松本「…よし。これで大丈夫だろ。」


吐き気を我慢していたためか、それなりの量を戻してしまっていたニノ。その為、掃除にも
時間がかかり、気付くと30分が経っていた。


相葉「これ捨てて、そろそろ戻ろ。」

松本「…そうだね。」

申し訳ないけど、コンビニの店員さんに
事情を説明して外に備えつけられている
ゴミ箱に捨てさせてもらった。

さてバスに戻ろう、と思い、ふとバスに
視線を向けた時……


櫻井「もうちょっとだから。我慢できるな？」


翔くんがニノに寄り添い、急ぎ足で
バスを降りてくるのが見えた。

あ…翔くん起きたんだ……


相葉「あー…ニノ、また吐いちゃうかな……」

松本「…っぽいね。口抑えてた……」

相葉「…あ、トイレ入ってった。」


2人はまっすぐトイレへ向かっていた。


松本「…どうする？様子みてくる？」

相葉「いや…。中入ってよ？…長そうだしさ。」


ニノの事が心配だけど、翔くんがいるから
大丈夫だよね……






松本「あれ？いつ起きたの？」

大野「ん？……あぁ…。さっき。」


ニノ、具合悪かったんだね。って、
眠そうな顔で言うリーダー。
聞くと、ついさっきバスの中でも戻して
しまったみたいで。


相葉「ほんと？大丈夫だった？」

大野「うん。なんか、喉渇いていっぱい
水飲んじゃって…で、気持ち悪くなった
みたいだよ…」


どうやらリーダーは、ニノの苦しそうな声で
起きたらしい。





大野「あ、翔ちゃん。」


あれこれ話しているうちに、翔くんが
戻ってきた。


相葉「？…あれ、ニノは？」


戻ってきたのは翔くんだけで、ニノの姿が
なかった。


櫻井「ニノ、吐くのは治まったんだけど
吐き気止まんなくてさ。まだトイレから
離れられないみたいだから、オレだけ
戻ってきた…。」

相葉「え？ニノ大丈夫なの？」

櫻井「俺は大丈夫だから戻ってて、
って言われたから戻ってきたんだけど
…顔色酷すぎたから、ちょっと心配…」

相葉「…10分待って、まだニノが帰って
来てなかったら…様子見てくるよ。」



相葉さんは、心配そうな顔で俯き加減に
そう言った。

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