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夢主side
レベル4の攻撃を免れた者、咄嗟に受け身がとれた者が持っていた拳銃でゾンビを撃ちながら銃火器のある倉庫まで後退する。俺はどうにか自分の部屋へ戻って昔から使っているライフルを持ちだした。部屋を出ると目の前にはゾンビ。拳銃のグリップ部分で頭部を殴ってひるませた後に蹴って己から遠ざける。すると後ろから仲間が撃ってくれて物陰まで後退することに成功する。
弾数に限りがあるため、殆どをヘッドショットで済ませているとゾンビがこっちへ飛ばされてきた。レベル4か、と誰かが呟く。あっちからしたらゾンビ共は味方のはずなのに関係なしに飛ばしてくる。どうにか撃退しようとするも後ろから悲鳴が聞こえて体が一瞬止まる。味方が噛まれていた。とりあえず、噛んでいるゾンビとそれに蔓延るゾンビを殺る。みんな噛まれた彼をどうするかを悩んでいた。
味方１「……レベル2になって動けなくなってきたら殺してくれ。それまでは戦う」
見かねて本人がそういう。戦力差の悲惨な現状から彼の言うとおりにすることになった。
貴「本部が襲撃されている。それぞれの地域から引き上げて援軍を求む」
現状を打開するために、それぞれの担当地域にいる味方にインカムで呼びかけるが誰一人として返答がない。通信妨害を受けているとき特有のノイズはしない。
貴「任務にあたっていた味方は全滅と考えたほうがいい。どうにか生き残ろう」
そう味方に呼び掛けたのがもう1日前。よく持った方だと思う。次々と投下されていくゾンビに本部の建物の端まで追い詰められていた。ここは内陸のほうにあって戦線も近くない。一度ゾンビに占拠された所を取り返した地域で政府軍には気づかれない。もう駄目だなそう思いながら何人生き残っているか確認するために視線をあげる。すると公衆電話が目に入った。重い腰をあげて受話器をとり、ポケットに入ったままのくしゃくしゃのメモを広げて数字をうっていく。ワンコールで相手がでた。
ロ『もしもしA？』
公衆電話からかけたのに相手がわかるということは前回かけた後にこの番号を俺の名前にでもしておいたのか、そんなことを考えていると後ろではゾンビがまたなだれ込んできてて生き残っている奴らがなんとか抵抗する。まあみんなもう噛まれてるから虚無だなとか思ってしまう。
ロ『A？どこにいるんや!?感染者に襲われたんか?』
後ろの銃声が聞こえたのかロボロが焦ったように言う。なんて返事しようかな。迷惑はかけたくないな。
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白狐さん(プロフ) - 完結おめでとうございます!! 夢主君がケジメを付けたこの後、友達としてたまに会ってたりするのかな…と妄想を膨らませております笑 最初から最後まで読み応えのある作品でした!! ありがとうございます^^ (2020年9月7日 2時) (
レス) id: c1b876fff4 (このIDを非表示/違反報告)
蜜璃(プロフ) - ゾンビ物は初めて読みました！更新楽しみに待たせて頂いてます！ (2020年7月3日 17時) (レス) id: b69039585c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空白 | 作成日時：2020年7月1日 21時
